「はぁ~、いいお湯だった!」
入浴を済ませたみらいちゃんは、濡れた髪をタオルで拭いながら、皆が待つリビングへと顔を出した
ソファに座りテレビを観ていたことはは逸早くそれに気付き、にぱっと表情を弾ませながらみらいちゃんのもとへと駆け寄っていく
勢いよくみらいちゃんの胸へと飛び込んでいくことは。しかしその動きが、急にぴたりと止まる
ことははみらいちゃんの顔を見上げながら、すんすんと鼻を鳴らすと、不思議そうに小さく首をかしげた
「はー?今日のみらい、リコとおんなじ匂いがするー!」
ことはのその言葉に、ぱちくりと目を瞬かせるみらいちゃん
「え…そ、そう?」
“リコとおんなじ匂い”というのが、どんな匂いなのかはわからなかったけど
みらいちゃんはことはにつられるように、自分の腕や、肩にかけたタオルに鼻を近づけ、くんくんと匂いを嗅いでみる
その時、芳しい花の香りが、ふわりとみらいちゃんの鼻孔をくすぐった
「…ああ!そっか!」
何かに気づいたみらいちゃんが、ぽんと柏手を打つ
「はーちゃん、それ、きっと、シャンプーの匂いだよ!」
「はー?」
17/11/05(日)23:54:30
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