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2022-01-29のスレッド一覧 5875件

あの日、私は雨が降りそうな曇天の下でひとり、ベンチに腰掛けていました。 人通りが殆どない、住宅街の中にある遊歩道。 そう多くはない貴重な休みの日に、どうしてそんなところでぼうっと座り込んでいたのか、そのときは自分でも分かりませんでした。 お友だちは朝からどこからへフラフラと出かけていました。 そのため、本当にひとりぼっち。孤独を辛いと思ったことはありませんが、どこか心の中が空虚で。 遠くから聞こえる子どもたちの声。ボールが弾む音。自動車のクラクション。 誰かが何かと関わり、互いに影響し合い、自らを補完していく。 私にはそういった経験はあまりありませんから。気味悪がられたり、私自身積極的に周囲に干渉はしなかったりで。 でもその日は何故か、そんな自分が少し寂しく思えたのかもしれません。 今となっては、そのきっかけも何も分かりませんが。 「……ちょっと、寒いな……薄着過ぎたかな……」 自らを抱き締めて、吹きつけてきた冷たい風から身を守ります。ですがすぐに、ぽたり、ぽたり、と。 「……あ……雨……」 手のひらを出すと、雫が何滴も落ちてきて。空を見上げているうちに、すぐに雨は強くなりました。

22/01/29(土)00:41:44

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