カラッとした暑さで目を覚ました。
いつも通りに起き上がって、いつも通りに体を解して。
そして一回、大きく深呼吸。
それでも嫌な感覚が続く自分の胸に手を当てる。
…今日は、私の命日。
イヤでも意識してしまうこの日が、来てしまった。
皆を起こしてしまわないように音を殺しながら、窓に向かい外を見る。
快晴。疎らな小振りの雲が遠くの方に見える。
あの日とも、サガロックの日とも違う天気。
私の不安が小さく感じるような晴れ渡る空を見て、少し胸が軽くなった。
うん、大丈夫。なんて事無い。
後ろから聞こえるちょっとした呻き声で溜め息が漏れる。
まったく…私が居ないといつまでも寝てそうなんだから。
「ほら!朝よ!皆起きる!」
ゾンビのようにゆっくりと起き上がる仲間達の姿で、ザワつく胸が少し落ち着いた気がする。
19/08/04(日)23:27:21
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