虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2020-11-07のスレッド一覧 6441件

ばぁ!どっすか?驚いたっすか? えへへー……ようこそニューヨークへ、プロデューサーさん!お久しぶりっす! わたしが事務所飛び出してからだから……6年ぶりっすかね?色々話したい事あったんで、あっちで寝てる間に運んできてもらったっす!そういうの得意な友達、たくさんできたっすから。お金渡せばちゃーんとお仕事してくれるっす。 連絡……?あぁ、スマホ失くしてたっす。それにわたしの名前はそっちでも何回も取り上げられてたってマネージャー言ってたし、ならそれでいっかなって。 冬優子も心配してたって……なんで今冬優子ちゃんの名前が出てくるんすか…… ……はーい。後で謝っとくっすよ。覚えてたら。 そんな事よりどうっすかこの見晴らし!百万ドルどころか一千万ドルの夜景っすよ! こーんなに叫んでもだーれにも怒られないっすーー!!!! なんてったってこのレストランぜーんぶわたしの貸し切りっすからね!口五月蝿いのは蚊帳の外っす! それで……こんなすっごい舞台を用意したのはもちろん大事な話があるからっす! プロデューサーさんにはこれからわたし専属になってもらうっす! 二人ならきっともっともっと楽しくなるはずっす!

20/11/07(土)22:56:17

85レス

最初に雇ったのは通訳だった。 英語わかんないし。それでやっと声かけてきてる人がスカウトだって分かって、暮らしもちょっとはまともになった。 苦しい時もあったけど、愛依ちゃんと冬優子ちゃんと、プロデューサーさんの事を思い出したら頑張れた。 次に借りたのはライブハウスだった。 雨の日でもライブできるし。それでファンが増えて、お金もらって。 だんだん額が大きくなって、路上に立つ事も少なくなった。そろそろ皆に連絡しようとも思ったけど、スマホ無くしてたからやめた。 それから、高層マンションの一室を買った。 高いところ好きだし。面倒事は、いつの間にかいたマネージャーが全部やってた。 見下ろす夜景の片隅に、うす汚れたアメリカの路地がぼんやり浮かぶ。もう二度と立つことはないだろう。 今日も世界一美味しいはずのディナーを口に放り込みながら、足りない何かを記憶に探す。 どうして、こんなに楽しくないんだろ? 悩んで悩んで、やっと気づいた。プロデューサーさんが居ないんだ。 そうと分かれば迎えに行こう。日本は少し遠いけど、ファーストクラスで寝てれば着くし。 「また一緒に楽しいことするっすよ、プロデューサーさん!」

20/11/07(土)21:31:43

81レス

ぴるす君はいなくなってしまった。ただ一つの名残をここに残して。人とはいったいどこにいるのだろう。彼は確かにここにいた。だが今はもうどこにもいない。 消え去ったのではなく、去ったのだ。肉体という意味でいえば、いまだ現し世にあると言えよう。だが、それをぴるす君だとは、私はとても思えない。 不思議なものだ、ぴるす君。君はかつて、確かにここにいる一人だった。今とて君の残響は残る。一つの口、一つの鼻、一つの身体、一つの目、一つの腕、一つの脚、一つの肺、一つの右脳、なにひとつ欠けるものはない。だが、これはもはや君ではないと、私は思っているのだよ。 人とはいったいどこにいるものであろうか。魂こそが人を人たらしめるのならば、この肉の器に魂が宿らぬ理由もなく。私が腐臭に耐えかねて、灯油を君に振りかけることもなかったろうさ。 あるいは…あるいは人とはこの燃え上がる炎の中にこそあるのやもしれぬ。生命の躍動、遺伝子に刻まれた遠い遠い過去の記憶、星の命とは炎に包まれてはじまり炎に包まれて終わるがゆえに。 ああ、私は夢を見る。煙とともに、果てなく君が昇りゆき、やがて月へと届くのを。ありえぬ夢想と知りながら。

20/11/07(土)17:45:03

18レス

ある日のことです。私はトレーナーさんとのスキンシップに興じておりまして、そしたらどうも体力差の割にこちらがヘトヘトになったものですから、ふと尋ねたんです。「手慣れてますよね。結構お盛んなんですか?」「まあ、そこそこにな」そこそこというにはいやに慣れているというか、扱い方を知っているように思えました。私が不慣れなことを差し引いてもです。「ここ最近はどなたとしたんですか?」「スズカ、それにゴルシだな」なるほど合点がいきました。ウマ娘慣れしているのならば、必然体力以外のところで有利を取ろうとするものでしょうから。「私たちのこと、それぞれどんな風に扱ってらっしゃるんですか?」比較に意味はない気もしたのですが、どうも優劣みたいなものが気になりました。「スズカはお高い陶磁器みたいだな。モノがモノだけに、繊細な扱いを求められるというか。ゴルシは…そうだな、アイツはアイツで高級なソファーみたいなもんか」「なら私は?私はなんなんですか?」「布団」雑です。いやにざっくりした答えに思わず拗ねました。「人にもよるが、布団ってのは長い時間世話になるもんだからな」撫でられつつそう言われ、悪い気はしませんでした。

20/11/07(土)12:31:49

32レス

んーやっぱ邪魔だな 目にかかる前髪を横に避けながら料理を続ける。いや…やっぱり無理だな、なんか留めるやつ…輪ゴムか、まぁこれでいいか。適当に…っし、これでいい。 おー全然ちげえ、後はコレを鍋に突っ込めば終わり ホントいい加減切らねえとな…分かっちゃいるんだがどうにも気が乗らない。別に色気づいたわけじゃねえ、今までは手持ちの刃物で適当に切ってりゃ良かったんだ。流石に今はそうは行かねえ。ここに来て初めの頃は風呂場でやろうとしたらホップのお袋に滅茶苦茶怒られてヘアサロンに連れてかれた。あん時の店員が話しかけてくんのがどうにも居心地が悪くて気が進まねぇ。 だけど邪魔だしよぉ、どうしたもんかな… 作った昼飯を口に運びながらぼーっと考えてると玄関の開く音が聞こえた。 あれ、今日早いな。昼飯…大丈夫、あっそ。じゃあワタシが食い終わったらポケモンたちの世話を… そこまで言ってバイウールーを見て閃く。 そうだ!バイウールーの手入れのついでによ、ワタシの髪も切ってくれよ。いいじゃんか一緒だよ一緒、こうちょいちょいーっとな。大丈夫大丈夫信用してっから、な?はい決まりーんじゃよろしく頼むぜ、ホップくん?

20/11/07(土)00:27:49

17レス