「リ~コ!」
その顔に、満面の笑みを浮かべながら
みらいちゃんはリコの体に、ぎゅっと抱きついた
「きゃっ…急にどうしたの、みらい?」
突然のハグに少々戸惑いながらも、リコは、自分に抱きついてきたみらいちゃんを、そっと抱き返す
その腕の優しさに、夢見心地な気分になりながら
みらいちゃんは、表情を更に蕩けさせる
みらいちゃんは、リコに抱きつくのが、大好きだった
お日様みたいに暖かく、マシュマロよりも柔らかで
ふわりと鼻を掠めるのは、どんな花よりも芳しい、優しい香り
そんなリコの体に触れるたび、触れられるたび
みらいちゃんの胸は高鳴り、ドキドキと、激しく暴れだしてしまう
けれど、そんな胸の鼓動とは裏腹に
その心は、まるで凪の日の海のように、静かに落ち着き、穏やかになっていく
それはとても、不思議な感覚
18/02/04(日)23:56:21
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