「ねぇ、リコ。…少し、散歩に行かない?」
それは、突然の提案だった
「え、散歩?」
こんな時間に、とリコは思う
時刻は夜
すっかり日も沈み、外は、静寂の闇に包まれている
散歩をするには、いささか、時間を外しすぎてはいないだろうか
リコは内心、そう考える
「・・・・・・」
…けれどみらいちゃんの表情を見たリコは、その思いを、口に出す事はせず
「…いいわね。私もちょうど、外の風に当たりたいと思っていた所なの」
そう言ってにこりと微笑みながら、みらいちゃんに自分の手を差し出した
夜の街を、みらいちゃんとリコは、並んで歩く
「…今夜は、星が綺麗ね」
「…うん、そうだね。明日はきっと、いい天気になるよ」
18/01/21(日)23:55:25
161レス