ブタのカフェへと向かう最中、イッカクは昨日のマーゲイの言葉を思い出していた
「新しいコンセプトと助っ人…か、今度はどうなるんだろう?ま、悪いようにはならないだろう」
期待と、ほんの少しの不安と共にカフェのドアを開けると─
「うん、いい感じの温度ですよ!そしたら抱っこして…」「は、恥ずかしいです…ほ、ホントに飲まないとダメですか?」「へぇー…哺乳瓶って結構ずっしりしてるんですね…あ、イッカクさん!」
─リカオンの指導の傍ら、ブタがヤマバクに哺乳瓶で授乳していたのだった
「…ッ!」「イッカクさん!?待って!」「んんっ…ぷはっ、なんだか赤ちゃんみたいです…もっと」「あっごめんなさい、どうしよう…」「…私が話を聞いてきますね」
(なぜ!なんであいつがカフェを!)「待って下さい!」「ひっ…」
リカオンを前にしたイッカクの瞳は過去に受けた仕打ちの恐怖で滲んでいた…そう、誇りであるスピアを構えられないくらいに
「ゃ…やだ…助けて!お母さん助けて!おかあさあああん!」「あ、私お母さんだった今行きますよ!」
イッカクはリカオンママに授乳されとうとう誇りであるスピアを自ら手放し…屈服し愛娘へと堕ちたのだった
20/06/16(火)23:48:21
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