「けほっ…けほっ…」
喉の痛みと、咳が止まらない
体はゆだる様に火照り、ずきずきと、頭の痛みも酷くなってきた
みらいちゃんは腋に挟んであった体温計を取り出す
液晶に表示された数値を目にし…見ない方が良かったかもしれない、と軽く後悔する
「…はぁ」
思わず溜息が漏れた
本当なら今頃、隣にはリコが居て
ふたりで楽しい週末を過ごしていた筈なのに
…こんなタイミングで、風邪をひいてしまうのだから
「…でも、しょうがないよね…」
みらいちゃんは、これはどうにもならなかった事、運が悪かったのだと、自分に言い聞かせる
みらいちゃんがリコに週末デート中止の連絡を入れた際、自分が風邪をひいてしまった事を伝えると、リコはひどくうろたえた様子を見せた
「私が看病に行くわ!」と今すぐにでも飛んで来そうな勢いのリコをみらいちゃんは必死に宥め
風邪を移してはいけないから、と丁重にお断りしていた
17/07/16(日)23:52:38
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