虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2023-06-04のスレッド一覧 5320件

六月の雨の中、ぴるす君を連れ出す。 傘を開いて話しながら歩くのは聊か窮屈だ。おまけにまとわりつく湿気で然程暑くもないのに汗が噴き出す。 「こんな日に呼び出して済まないね。」 「構いませんでちけお。」 君の日本語は敬語に向いていないな。もとより誰かや何かに敬意を表するような人間とも思っていないが。それでもこの私の事は年長者としてそれなりに慮ってくれてはいるらしい。 意外に殊勝というべきか、傲慢さを押し通せず器が小さいというべきか。 「ここだ。」 歌舞伎座から南東に進むと隅田川に突き当たる。そこにはもう五十年も勝鬨を上げていない勝鬨橋がある。疲れを見せるぴるす君を急き立て、川べりから橋を眺める。嵩を増した水流が恐ろし気な音を立てている。 「君如きの為にわざわざ開いてやるなど勿体ないと思ってしまってね。」 本当は高々と上がった橋の先から突き落としてやるつもりだったのだが。 首を傾げるばかりのぴるす君を濁った流れの中に歌舞伎スルー。 開かれもしなかった男の未来が閉ざされる。雨は止む気配はなく、ぬめる汗は乾かない。踵を返し自室を思うと、クーラーの効いた風が老骨に沁みるのを想像して私は少し震えた。

23/06/04(日)01:49:25

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紅「「」っ、今夜はピザがいいのだわっ!買いにいくわよっ!」 「」「あぁ~~~お姉さんところがピザだったのね。人は人、うちはうち」 (ぺっちんっ!ぺっちんっ!) 「」「痛い痛いっ!きょうはズワイガニのトマトクリームパスタとサツマイモの冷製スープにするっ!お洒落でいいだろっ!」 紅「お洒落だけどピザがいいのだわっ」 「」「食後にミルクプリンもあるぞ。それでいいだろ」 紅「……そうね、水銀燈のところはデザートなかったから今回も勝ちなのだわ」 「」「いやだからそんなんで張り合わなくていいの。幸せは自分で決めるものなんだし」 紅「……いまちょっといいこといったと思っているでしょ?ニヤニヤしているから解るのだわ」 「」「かもな。俺には家も貯金もある。でも世の中にはもっと金持ちはゴロゴロいるし」 紅「そういう人でも不幸というかつまらない人生を送っている人もいるでしょうね」 「」「解ってるんだったら張り合わないっ。大体今回の原因はなんなの!?」 紅「お洋服買いに行く、ってメールしただけだけなのだわ」 「」「いや自慢しているように聞こえるぞ。真紅が悪いんじゃないのか?」 紅「そんなことないわよ。単に日常の報告なのだわ」

23/06/04(日)01:03:49

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