■月9日 宝石魔術
昨日から引き続き霊脈の破壊を続けているのですが、イシュタルさんと水着のイシュタルさんが大変張り切っています
私達の鎮圧用と思しき宝石製ゴーレムを千切っては収め千切っては収め、ルビーとクリスタルを大量に懐へ送り込んでいるのです
宝石魔術には当然宝石が必要という事で、倒せば倒しただけ宝石になるこの遠坂邸前はまたとない稼ぎ時なようでして
私達の出る幕が無い程に大暴れ、アスファルトはめくれガードレールは砕け、霊脈もズタズタになっていくのです
けれど何故でしょう？ お二人の表情は喜びと一緒に苦しみを煮詰めたようなものになっています
血を吐くように壊し、砕けた石を笑顔で追い、胃の辺りを抑えながら懐に蓄えていく様は…そう、まるで大切なものを自ら望んで壊している時のような、感情と理性の狭間で悶えるようなものを感じます
この土地なのか、それともゴーレムなのか、一体何がイシュタルさん達を苦しめているのでしょうか…
何か私が力になれる事があればいいのですが、明日は話を聞いてみようと決めつつ、日記を締めるのでした
18/09/09(日)23:36:42
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