その日、仕事を早めに切り上げる事ができたリコは、いつもより早くナシマホウ界へやってきていた
リコは時計に目をやる。この時間、恐らくみらいちゃんはまだ、大学に居るだろう
駅から出たリコは、その足で、そのままみらいちゃんの通う大学へと向かう事にする
授業を終えて出てきたみらいちゃんを、出迎えようと考えたからだ
やがて大学へ辿り着いたリコは、入口から中の様子を窺う
授業を終え、帰路につく生徒の姿が、ぽつぽつと散見できた。みらいちゃんが姿を現すのも、そう先の事ではないだろう
―私の姿に気づいたら、みらいはどんな反応をするかしら。突然の事だから、びっくりしちゃうかもしれないわね
そんな事を考えながら、ひとりほくそ笑むリコ
そうこうしている内に、リコは遂に向こうの方から歩いてくるみらいちゃんの姿を発見する
大学の友人だろうか。みらいちゃんはふたりの女の子と連れ立って、何やら楽しそうに談笑している
リコがそれとなく耳をそばだてると、3人の会話が聞こえてきた
17/09/24(日)23:55:07
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