蚊が血を吸う際に使う針は1本ではなく、口が進化し分離した7本の針を組み合わせて使う
特に上唇1本と小顎2本の針が重要な役割を持つので今回はこれについての話をしたい
小顎の針2本は組み合わせることでちょうどノコギリのような構造になり、これを使い人間の皮膚を破る
とはいえ小さな蚊の持つ針のさらに先端であり最初に刺さるのはほんのわずかの深さ
蚊はこのノコギリを高速で上下させることでヒトの持つ厚さ1.4mmの皮膚を食い破り、その隙間に上唇の針1本を差し込んで吸血を実現する
この3本の針による皮膚への穿刺は、これらを束ねた1本の針を直接差し込むよりも必要な労力が少ないことが分かっている
しかし蚊にとってもこれは諸刃の剣である
ノコギリを高速で抜き差しするために痛みを感じさせ、叩かれ絶命してしまう可能性をはらんでいる
蚊にとっても吸血は命がけの行為であり、たとえば虹裏を見ているなどヒトの気がそれていることを願って吸血に挑むのである
17/06/27(火)23:59:55
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