ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
17/06/27(火)00:12:18 No.436041633
(銭湯…銭湯…。) ある日の夜、迅雷はそのような事を考えながら、書道をしていた。『銭湯』『温泉』『湯治』『露天風呂』…。迅雷の頭は、完全に以前の銭湯の事で頭がいっぱいになっていた。 (……いかんな…。こんな事では腑抜けてしまう…。いや、だがしかし、風呂というのは日本の心…ならばもう一度温泉に行きたいというのは、間違ってはいない筈…!) そんな事を考えながら夜は過ぎていった。 「バーゼ殿、少々いいか?」 「んぇ?じんらいから話しかけてくるなんてめずらしー!で、どったの?」 翌日、迅雷はバーゼラルドに相談をしていた。 「実は頼みごとがあってだな…。もう一度、あの温泉のフィールドを出してもらいたいのだ。」 「えー?うーん…。」 「勿論タダでとは言わん、お主にはこれをやろう。」 そう言うと迅雷は、玩具の小判を取り出し、バーゼラルドに手渡した。 「わぁー!小判だー!キラキラだー!ほんとにいいのー?」 「ああ、だから頼むぞ。」
1 17/06/27(火)00:13:15 No.436041853
「ふふーん!この天才ばーぜさまにおまかせあれー!…でもじんらいだけ?」 「いや、他にアーキテクト殿を誘おうと思ってな。」 「あーきてくと?どうしてって…あーそういうことねー、じんらいも意外と大胆だねー、にゃははー!」 「うっ…なんとでも言えっ。」 バーゼラルドは迅雷を軽くからかいつつ、準備をする。その間に迅雷はアーキテクトのもとへ向かう。 「アーキテクト殿、少しいいか。」 「…迅雷。」 アーキテクトは頷くと、迅雷はそのまま話を進める。 「お主、もう一度温泉に入りたくはないか?」 「温泉…。……肯定。」 「おお、では早速向かおうではないか!」 アーキテクトの返事を聞くや、迅雷はアーキテクトの手を掴み、用意されたセッションベースへと向かう。 「おーきたねー。準備はできてるからいつでもいけるよー!」 「うむ、流石だな。」
2 17/06/27(火)00:13:39 No.436041950
「むふふー!それじゃあ、ばーぜはごーらいとすちれっとと一緒におさんぽしてくるねー。あとねー、シロクロお姉ちゃんたちはフレズと遊んでるってー。」 「なんと、かたじけないな、そこまで気遣いしてくれるとは。」 「ふっふっふー。んじゃ、あとはがんばってね~」 バーゼラルドはそう言って轟雷たちのもとへと向かった。迅雷とアーキテクトはそれぞれのセッションベースに乗り、温泉のバトルフィールドへと入る。 「おお!まさしく前のと同じだな!」 「データ確認。以前のバトルフィールドと同一の仕様であることを確認。湯船で充電も可能。」 「どうやら問題はなさそうだな…では!」 2人は軽くお湯で体を流し、入浴する。
3 17/06/27(火)00:14:18 No.436042097
「おお~…。これはたまらんな…。」 「…良い気持ち。」 「どうだ、たまにはこういうのも悪くないだろう。」 「肯定。癒しの成分を感知。」 「よし、では身体を洗うとするか。」 「肯定。このままではのぼせてしまう。」 「この前は大変だったからなぁ。」 「でもみんなが助けてくれた、感謝。」 「助け合ってこその仲間だ、当然だろう。」 湯船から出た2人は、椅子に座り、身体を洗い始める。 「アーキテクト殿、背中を流してくれぬか?」 「充電君の使用を推奨する。」 「それでも良いのだが、こういうのは親しい人とやるのも良いものらしいぞ。それに、終わったら今度は自分がアーキテクト殿の背中を洗おう、どうだ?やってくれるか?」 「…肯定。サブルーチン『背中流し』を実行。」
4 17/06/27(火)00:14:48 No.436042197
「うむ、かたじけないな。」 アーキテクトは迅雷の背中を流す。迅雷の身体は小柄なゆえに、流しやすかった。 「おお…なんだか気持ちが良いな。では、今度は自分がお主の体を流そう。」 今度は迅雷がアーキテクトの背中を流す。 (…何故、普段は同じような体型なのに、このフィールドではこうも違うのだ?) 迅雷は訝しみつつも、背中を流した。 「ありがとう、迅雷。」 「礼には及ばぬ、では、最後に少し湯に入るか。」 2人は並んで湯船に浸かる。そこに牛乳とお茶が乗ったお盆が流れてきた。 「…なんだこれは?」 「…データ取得完了、これはフレームアームズガール用のシミュレーター。実際に飲むことが可能。」 「まさかこれもバーゼ殿が…?一体どうなっているのだ…。」 疑問に思いつつも2人は飲み物を手に取り、そのまま飲み込む。 「むぅ…これが飲み物の味…なのか?なんだか変な気分だな。」
5 17/06/27(火)00:15:08 No.436042296
「この飲料には充電用の成分を確認。飲むと少量ながら充電が可能。」 「なるほどな、だがこれも悪くないな。」 そんな話をしながら、ゆっくりと湯に浸かり、時間が流れる。するとアーキテクトは迅雷の肩に寄り掛かった。 「む、どうかしたのか。」 「こうしてると、何故か落ち着く。理解は不能…。」 「そうか、なら気のすむまでこうしてると良い。自分もなんだか安らぐ。」 「肯定、感謝…。」 そのままアーキテクトは迅雷に寄り掛かったまま、時間が過ぎていった。 「極楽、という奴だな…。」 「同意…。」 「…またいつか、2人でこうしたいものだな。」
6 17/06/27(火)00:17:49 No.436042803
グダグダな感じになった上にオチも雑になってしまった事をどうかお許しいただきたい…次の書こう書こうと思ってたらもう一週間経ってて驚いたけど最終回良かったね…
7 17/06/27(火)00:18:40 No.436042957
迅アキいいよね…直接的な絡みはあんまりなかったけどちょくちょく一緒にいたし仲良いといいな
8 17/06/27(火)00:19:13 No.436043067
ばーぜ頼りになりすぎる…
9 17/06/27(火)00:20:40 No.436043344
あと実はアキ子の一人称が自分なのか私なのかうろ覚えでちょっと変な感じになってて申し訳ない…
10 17/06/27(火)00:24:16 No.436044046
寝る前に何という良いものを読ませてくれたんだ…これで今夜も安心して熟睡できるな…
11 17/06/27(火)00:28:29 No.436044918
体系を気にする迅雷 いいよね
12 17/06/27(火)00:39:22 No.436047437
13話はここにあった
13 17/06/27(火)00:59:40 No.436051484
ばーぜの声めちゃくちゃ脳内再送しやすいよね…
14 17/06/27(火)01:01:58 No.436051839
ありがたい… 温泉フィールド内の体格変化もバーゼの仕込みなのだろうか
15 17/06/27(火)01:08:31 No.436052802
スレ見つけて良かった…ありがたい 画像の髪解いてる迅雷もいいよね…