虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2021-02-20のスレッド一覧 6027件

今日は早朝から小一時間ほどジョギングをしていたんです。走り終えて息を入れるとそれからバトンがてら握っていた人参を食べ、部室へと向かいます。すると丁度トレーナーさんがシューズの点検をなされてましたから、ついでに私も点検していただきました。身体をよくほぐしてもらえて気持ちよかったですけど、なにせいっぱい汗をかいちゃったのでシャワールームに直行です。替えの体操服を着て、先程まで着ていた分を選択し始めたところでチームのみんながやって来ました。ふふ、もう少し早かったら危ないところでしたね。ただ…私っていやしんぼうですから、やっぱり朝の分だけじゃ満足出来ません。なので練習終わりにトレーナーさんへ夕方の点検をお願いして、そのまま日が沈むまで追い切りをしてもらいました。いや、日が沈んでからも続きました。私があまりに物欲しそうな顔をするので、もう少し意地悪をしたくなったとトレーナーさんは仰っていましたけれど、私はあの人自身が大概に欲しがり屋さんだからやってるんだと思うんですよ。まあそれはお互い様として、追い切りが長引いたお陰で私は門限を破ってしまいました。あはは…展開が長引きやすいのって考えものですね。

21/02/20(土)23:06:45

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花売りの役をする事になった。 凍えそうな夜、小さな花を街中で売り歩く。どんな表情で、どんな声をしているんだろう。 どうしても知りたくて、結局わたしは夜の街へ着の身着のまま飛び出した。 「お花、いかがですか」 商品に魅力があるとは思っていない。だってこれは、ただのお花だ。 「お花、いりませんか」 わたしに魅力があるとも考えない。赤いフードを深く被って、声のトーンも暗くする。 「お花……」 見向きもされない。なのに、これを売らないと今日の食事も得られない。寒さと貧しさに締め付けられる心がだんだんとシンクロしていく。もう少し、あと少しで。涙が零れてくるはずだ。 ひとりぼっちの寂しい涙。それが重さを増すにつれ、"わたし"の心にも穴が空く。完成に近づいてるはずなのに、どうしてこんなに辛いんだろう。 「失礼、花売りさん。それ全部もらえるか?」 いつもの声が聞こえてきたから、悲劇はそこで台無しになった。ガッカリして、安心して後ろを振り向く。安らかな笑顔に笑い返す。 勝手に飛び出したわたしを叱りもせずに「いい勉強できたみたいだな」って。 「もー!そんなんだからプロデューサーさんとじゃ感じ出ないんすよ!」

21/02/20(土)21:28:15

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