虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

2019-01-02のスレッド一覧 5400件

お正月休みも気付けばあと1日。時間で言うなら24時間を切っている。二人でのんびり過ごしているとあっという間に過ぎてしまった。 ああ、今年は本当に二人で過ごしていたなぁ。去年の今自分は何をしていたかな……何か変なSSばっか書いてたな。そう考えると彼女との出会いは僕を大きく変えたものだった。 「レイちゃん。明日はデート行かない?」 布団の中で寝っ転がる彼女に問いかける。暗がりの中で彼女はどんな顔をしているのだろう。長く美しい髪がさらさらと僕の腕に溶け、それは幸福を織り込んだマントのように彼女を隠す。 「んー、そうですね」 彼女と一緒に行きたい場所が、見たいものが山ほどあった。 初詣にも行きたいな、おみくじもしたいし、そうだ、彼女はそういったものを知っているのかな。 「でも、その分マスターと触れあう時間が短くなっちゃいます……」 寂しそうな声だけが背中から聞こえた。小さな背中。その身にいっぱいの、大きすぎるものを背負っていた背中。 「二人で過ごした思い出をいっぱい作るのはきっと楽しいよ、レイちゃん。勿論こうやって過ごすのも悪くないけどさ」 こんな感じでレイちゃんと純愛する怪文書はないでしょうか…

19/01/02(水)23:55:21

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私は自分で言うのもなんですが、欲望に流されるタチなのです。 下総の時もそうだったの。『マスターの前でカッコイイいい正義の味方でありたい』という私自身の欲望に従って動いていただけで、私自身はどうしようもないろくでなしである事は自覚しているのです。 だから、まあ、マスターの前でなければ『カッコイイ正義の味方』で在ろうとはしなくなるというか………剣技も長けて美少女なちみっ子とか……そこに美味しい料理とお酒があったら好き勝手しちゃってもおかしくないというか………強い人と戦いたいけど負けたい訳では無いというか……。 まあ、温泉宿にいたのはあくまで怨念であって本当の私よりも少しだけ欲望に正直なだけで私は流石に温泉を封鎖とかしないから!まあしたいなぁとは思うしやれるならやるけども!その、マスターの前ではしないから! だから!私も温泉宿にいれてよー!皆が温泉入ってるのになんで私だけ出禁なのー!? ねぇ、ほら、カルデア一の剣豪を名乗るものとしてマスターの力になりたいというか………剣技に長ける美少女の気配がするというか………私も温泉宿に入りたいの!女将と関わりたいの!ねぇマスターお願い連れてってー!

19/01/02(水)22:38:59

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目が覚めるとわたしはひとりだった。 ベッドを抜け出すと、わずかに身体に残った彼の温もりが逃げてしまいそうだ。 布団を被ったまま気怠い身体を起こし、テーブルの上のコーヒーポットにわずかに残ったコーヒーを注ぐ。 冷めてしまったコーヒーは彼が残した温もりそっくりで、わたしは眉を顰める。 テーブルの上には、『仕事に行く』という内容を可能な限り上から目線で書いた置き手紙。 こんな偉そうな文章を、わたしを起こさないようにコソコソ書いていた彼を思い浮かべると頬が緩む。 彼のやさしさはわかっとる。拗ねたフリをしてベッドに潜り込んでも受け入れてくれる。 強く抱きしめてくれる。でも、『抱いて』くれない。 わたしから抱いてやろうかと何度思っただろう。その度、今の関係が壊れそうで尻込みしてしまう。 手慰みに長い髪を弄ぶ。枝毛一本無い、よく手入れされた髪。彼が梳いてくれた髪。 そうだ。今度潜り込んだときは、この赤い髪で彼の小指とわたしの小指を結んでしまおう。 彼ならば、この極細の鎖を切ることも解くことも出来ないだろう。 「今度は、ひとりで行かせんけんね」 彼を縛りつける無数の鎖を、わたしは愛おしげに撫でた。

19/01/02(水)11:09:26

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「添い寝をしていただけませんか」 1日から2日に日付が変わる時分、紺野純子は男の自室に赴くなりそう切り出した。 「添い寝を、して頂きたいんです」 言葉の意味を図りかねていた男に、もう一度同じ言葉を告げる。 背筋を伸ばし両手を膝の上に置いた美しい座り姿はいささかも揺るがない。 「いえ…悪夢は…最近はあまり見なくなりました。以前のように取り乱して迷惑をおかけする事も、もうないかと思います」 けれど。と、純子は慎ましやかな胸に手を当てて、憂いげな吐息とともに瞳を伏せた。 「初夢が悪夢だとしたら。この一年が凶と出てしまったら。それが…恐ろしくて」 腐肉色の手が小刻みに震えている。大丈夫だ、俺が持っている。男のその言葉にも首を振り、ネグリジェを細い指で握る。 お前には仲間がいる。俺ではなく仲間を頼れ。冷酷にも男は純子を突き放した。 その言葉に細い肩がびくりと震え、無言が部屋を支配する。 くすん。うつむいた純子の口から小さな嗚咽が漏れた。 やがてそれは連なり始め、しくしく、しくしくと泣き声を奏で始めた。 面白いように狼狽えた男は、顔を青くして添い寝を認めた。 純子は顔を上げて、ペロリと舌を出した。

19/01/02(水)08:15:39

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