その日、リコとみらいちゃんは、数本電車を乗り継いだ先にあるとある街で、お出かけデートを楽しんでいた
楽しい時間はあっという間に過ぎ、気が付けば、もう夕方
ふたりは帰宅の途につくため、津成木町行きの電車が停まる駅へとやってくる
「楽しかったね、リコ」
「ええ。買い物もたくさんしちゃったし、充実した休日だったわ」
ふたりは顔を見合わせ、にこにこと、今日のデートの思い出話に花を咲かせていた
と、その時
構内にベルの音が鳴り響き、目当ての電車がゆっくりと、ホームへとやってきた
「あ。電車、来たみたいだよ、リコ…って、えぇっ!?」
「え、どうしたの、みらい?急に変な声を…って、あぁっ!?」
ホームに停車した電車を見て、ふたりはびっくり仰天、目を丸くする
窓から見える車内には、人、人、人。電車の中は、大勢の乗客でごった返していた
時刻は、休日の夕方。遊びに出かけていた人たちも、そろそろ家路に着こうかという時間
ふたりはそんな休日の帰宅ラッシュに、丁度かち合ってしまったのだ
18/12/09(日)23:57:03
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