レイちゃんは可愛い。しかし今日はそんなレイちゃんと喧嘩をしてしまった。というのも……。
「レイちゃん、最近vita触ってたよね？久し振りに起動したTF6のデータが飛んでるんだけど……」
「……」
「先週くらいに弄ってたよね……？」
まさかとは思うけれどゲームの女の子に嫉妬していたの？確かに僕は委員長と10回くらいタッグを組み直してはイチャついたりしていたかもしれないが……それとこれとは別だ。こういうのは本当にダメだよ。
「……ち、違います。消したわけじゃないんです。何もしてないけど消えてたんです」
「いやそんなわけないでしょ……。レイちゃん、嫉妬するのは可愛いけどね、ゲームのデータ消すのはダメでしょ……。もうデータダウンロード出来ないんだよ？レイちゃん、本当に……」
「……だから！本当に違うんです！」
「ふざけるな！じゃあどうしてデータ消えてるんだよ！」
……あっ。つい口調が荒くなってしまった。戦場では勇ましい戦士である筈の彼女が、僕を見る目はとても怯えていた。違う、そんなつもりじゃ……
「……そう、ですよね。私なんかより……」
「待って！」
それきり、彼女はカードの中に引きこもってしまった。
19/08/17(土)23:59:30
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