3人と別れてから
私は予定通りカタツムリニアに乗って、みらいの待つ、ナシマホウ界を目指す
揺れる車内で、ひとり思い出すのは、さっきケイが言っていた、あの言葉
『それって、やっぱり。みらいは、まだ心のどこかで、リコの事を恋人じゃなくて、友達として見てるからなんじゃないかなぁ』
「…はぁ~…」
自然と口から、大きなため息が零れる
みらいが、そんな風に思っているかも、なんて…私、考えたことも、なかった
私がみらいに想いを伝えた、あの日
みらいが私の想いに応えてくれた、あの日
私の世界は、光に包まれた
こんな幸せな毎日が、これから一生続くのだと、信じて疑わなかった
…だけど…
私の幸せな毎日は、もしかして、まだ始まっても、いなかった…?
「…違う。そんなわけ、ない…」
頭に浮かんだ嫌な考えを振り払おうと、私はぶんぶんと、激しく首を左右に振る
18/06/17(日)23:55:02
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