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2018-04-12のスレッド一覧 5383件

部屋で親友とくだらない話をしながら酒を飲み交わしていた時のことだ 互いにふと沈黙し訪れた静寂の中、彼は唐突に昔話を語り出した それは数年前のこと。剣の稽古を中断し休憩を取っているとどこからか纏わり付くような視線を感じる はて、誰かいるのかと辺りを窺って見れば建物の壁際から身体を半分だけ覗かせる女がいた 美しい女だ。流れるような長髪に蠱惑的な身体つきの女がじっとこちらに視線を向けていたのだ あれは誰だ。そう思い、戻ってきた師匠に尋ねふたたび目を向けた時、そこには誰もいなかった 嘘ではない、確かにいたんだ!そう言うより早く『見たのか…!?』と、顔に驚愕を張り付けた師匠に詰問を受けた いったい何だと困惑する彼に師匠はしばらく悩む素振りを見せた後 『あれはティアだ……俺に言えるのはそれだけだ』と、絞り出すような声で言った 後は何を聞こうとも気にするな、いずれ慣れると言うばかり ただ、彼はその日からティアの姿をあちこちで見るようになり、視線を感じるようになったのだという 冗談だろ?まさか……今も?思わず問いただした俺に彼は真剣な顔で答えた 「ああ…今もそこで、枕を持って立ってるのが見える……」

18/04/12(木)01:25:59

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