音楽を仕事にする人にとって耳は命です。なのでアタシはこうして時々グラサンに膝枕で耳掃除をしてやるのです。
右手で慎重かつ大胆に耳かきを操る傍ら左手でグラサンの頭を撫でてやると、口には出さなくてもグラサンがとても悦んでいるのがわかってアタシも幸せな気持ちになります。へへ。
両耳を綺麗に掃除しオラ終わったぞグラサン、と声を掛けると返事がありません。どうやら眠ってしまったようです。ちゃんと布団で寝んと風邪ひくやろがぶっ殺すぞ。
せめて毛布だけでも掛けてやりたいのですがそうすると膝枕を外すことになり、当然グラサンは起きてしまうのでそれも可哀想です。どうしたものかと困っていると、いつの間にか居た水野愛さんが無言で私に任せなさい、と無い胸と膝を叩くジェスチャー。どうやらアタシが毛布を取ってくる間、膝枕を代わってくれるようです。アタシの正面に正座した水野愛さんの膝にゆっくりグラサンの頭をスライドさせ、自由になったアタシは直ぐに毛布を
「ムニャ・・・サキ、お前脚太うなったのう」
水野愛さんは激怒しました。
以上です。
19/02/26(火)23:46:40
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