虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2018-07-25のスレッド一覧 5727件

馬鹿かお前は。俺にそんなことを聞いてくるとはな。 村の七不思議だと?そんなもの―――専門家に決まってるだろう。 俺を誰だと思っている? その手のネタにはとことん貪欲、例え取るに足らないと人が嘲笑うものでも大事に拾って埃を払うのが作家というものだ。 なんせ飯の種になるからな!アイソーポスやヤーコプとヴィルヘルムはこいつで名を売った。 ついでに言っておくと、お前に対して俺が教えてやることは…。 悪いが。全く、何一つ、これっぽっちも、ない。 そうだろう?むしろ子供の夏休みの自由研究程度のものに自分の飯の種を配ってやる気のほうが知れん。 それにな。見ての通り俺は原稿の執筆中で忙しい。 この図書館はこの村にしては珍しく最新式の空調が完備されているからな。司書の趣味だろうが…。 せっせとタイピングしていると司書が気を利かせてよく冷えた茶も差し入れてくる。実に結構だ。 民宿に籠もってカンヅメというのもオツだが、たまにはこうして気分転換に場所を変えるのもいいものだ。 捗っているか?…ま、ぼちぼちといったところだな。 少々快適すぎるのが良くない。 頭を掻きむしり悪態を口走りながら書き殴れないのも欠点だ。

18/07/25(水)15:29:29

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……ついに此処にたどり着いたか。 だが、早い。まだ早いぞ。此処に到達するにはまだ早すぎる。 ン―――俺か?ただの神父だ。この古びた教会に赴任してきた、ただの神父だ。 本来、まだ会うべきものではない。在るべきものではない。お前は俺を知らぬし、俺は貴様を知らぬ関係だ。 我らは初対面ということになる。初めまして、だな?我が共犯者よ。 故に今のお前に話すべきことは何も無い。俺が俺として話すことは何もな。去れ。そして、忘れろ。 ……ム、火の持ち合わせが……何?俺の煙草にお前が火をつけると?…いいだろう、では頼む。 フゥ―――。 お前は愉快な人間だ。このような状況にあっても俺を愉しませることを忘れない。 斯様な監獄にあっても、お前は、お前だな。どうやらそれすら忘却したわけではないようだ。 いいだろう。これは正当な報酬だ。正当なサァビスというものだ。 神父という肩書である以上、迷える者に言葉を示すのも責務のひとつらしいからな。 ク、ハハハハ。それにしても俺が神父と来た!全く笑わせてくれる。ああこれは愉快で笑っているのではない。 この笑声は配役を勝手に割り振った者への怒りで燻る炎と思え。話が脱線した。

18/07/25(水)00:23:18

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