虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2019-02-18のスレッド一覧 5089件

閉鎖病棟へようこそ。ここは始末に終えない、治る見込みのない患者を隔離して閉じ込めておく施設 だからここには治りたいと思う患者も、治したいと思う医者もいない。でもね、最初は皆そうだったんだよ? けれど日が落ち、月が巡り、去ったはずの季節がぐるりと回転して顔を見せた時、何でかみんな諦めちゃうんだって! それから先は果ての見えない爆弾ゲーム。大事に抱えた怪物が自分の影を喰らい尽くすその時まで、誰も彼もがこの薄暗い廊下の端を震えて歩くの。訪れる終わりが救いである事を祈りながら…… マシュさんはこれから当直なの?今夜は誰かに代わってもらった方がいいと思うよ? 私の姿が見えてるって事は、それだけ疲れてるって事の証明なんだから。変なもの見たり、聞いたり、魅入られたりしても知らないよー? ……健気だね。真面目も過ぎると毒になるのに あなたはまだ本当の意味でここの住民になった訳じゃない。今ならまだ……って言っても揺らぐ人じゃないか いいよ、行っておいで。引き留めたりしてごめんなさい あぁ、一応最後に聞いておいてあげる。あの研修医さんに言い残しておく事はある? …………そう。じゃあ、お元気で ──くすくす

19/02/18(月)22:43:11

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「んんーっ!」「おうおうリリィ気張れ気張れ無駄だがなぁ!」 巽の片手を両手で握り全体重をかけたリリィが腕相撲に挑む が、目をぎゅっと閉じ身体を震わせても一向に巽の腕が倒れる気配はない 最初リリィは乗り気では無かったが巽が何か買ってやろうと言い出し リリィの頭に重機のプラモデルが浮かんだのがはじまりである ここまで必死になると思っていなかった巽も負かしてしまうのは気が引けた 甘い男だがわざと負けるのも嫌だった。面倒な男だ そこで「ずるをした」事にしようと不意に空いた手でリリィの唇にちょん、と触れた 「ひゃん!?ひぇっ!?なになになに!?」 突然の事にリリィが口元を押えバッと飛び退き、伸びていた巽の指を見た 「急に何すんだよ!?びっくりしたじゃん!」「ははは悪い悪いちゅーかと思ったか?ん?」 「バッかじゃないの!?全然巽の唇と違ってたし!」「は。俺の唇の感触でも知っとるんか?」 「…戻る」「あ?え…おいリリィ?」「じゃーねぶぁーか!」 なんなんじゃい…と伸ばした手で巽が自らの唇を触るのとおやすみを言いにリリィが戻ってきたのは同時だった 部屋に再びぶぁーか!が飛んだとか飛ばなかったとか…。

19/02/18(月)20:19:10

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