虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

2018-01-15のスレッド一覧 5348件

ヒグマとキンシコウから逃げ延びたリカオンは遊園地の片隅で膝を抱えて涙していた 自らの存在が新たな脅威を産み出している事、そして理解していながらも止められない衝動に… そこに二つの足音が近付いてきた 聞き慣れた足音 そう…先輩二人…ヒグマとキンシコウの足音 「リカオン…お前を止めに来た」ヒグマが重苦しく告げる 「ヒグマさん…あなただけに背負わせたりしません、悪く思わないでね…リカオン」キンシコウが感情を圧し殺して言い放つ 先輩達…わかりました…私はやり過ぎたって…でも!私は最後までママですよ…私はママでいたい!ママでありたいんです!! 自らの存在意義を掲げ飛び掛かる それが罪だとしても そしてそれを二人が迎え撃つ それが罰だとしても どのくらい戦ったのだろうか? やがてパークに雪が降った しんしんと優しく何もかもを包み込むように やがて雪が遊園地を白く染め上げた そこに動くものはなかった…長きにわたる戦いの行方を知るものは…誰も居ない 降り積もる雪の中寄り添うように突き刺さった熊手と如意棒、そしてタライのような轍を残して… こうして「ママゾン事変」は終幕を迎えた…癒えぬ痛みを置き去りに─

18/01/15(月)20:59:56

1レス

今日も元気に駆逐艦の妹達を護るため、寮舎前にアークロイヤル参上だ! おっと知らぬ間に寮舎の扉が新しいものに変わっているな。何かしらの認証による電子ロックといったところか。ICリーダーやテンキーが無いのでバイオメトリクス認証とみた。最近戦いが激化しているからセキュリティ強化も無理はない。だが鍵を変えたなら伝えてくれればよかったのに閣下も悪い人だ。折角作ったグランドマスターキーが宝の持ち腐れとなってしまったよ。 しかしどのような認証方式なのかわからないので、ここはソードフィッシュ中隊を発艦させて暫し様子を見てみよう。下手にいじるとあらぬ誤解を生んでしまうからね。 お、丁度駆逐艦の妹が寮舎に帰ってきた所だ。手を出したいがここは堪えて...ふむ、成程、音声認証か。それならばこのアークロイヤル、とっておきの秘策がある。 あー...ゴホン、 「ハムマンのどこを見てるのよ!ヘンタイ!」よし開いた。 全く閣下も詰めが甘い。こんな事では簡単に敵の侵入を許してしまうだろう。もっとセキュリティの強化を進言...やっぱいいや おやフッド卿、何故貴女がこのような所に?え、ちょっ、確かにあの声は私だが私は駆逐艦では...あっ..

18/01/15(月)20:50:55

199レス

重たい。 目の前の中華鍋は、梨園にて中華料理店を営むこの私、2代目松本白鴎の右手には、あまりにも重かった。 それでも、私は今日も鍋を振るう。 初代から脈絡と伝わる鍋六法を継承し、数々の新規技法を編み出したこの私は、息子の幸四郎、ひいては孫の染五郎にそれら全てを、完璧に伝承するため、より一層中華鍋を振るわねばならぬ。 鍋に肉を投入する。ここの所作一つで、松本家御用達の回鍋肉の味は変わるのだ。これが鍋六法である。 ここで手首をラマンチャの男の様に翻し、さっと高温の油になじませるのが、9代目幸四郎第一の秘伝「ラマンチャ」。 赤身肉は熱され、香ばしい匂いが厨房を包む。 野菜を投入してしばらく炒めると、これまた松本家御用達のタレを入れて回鍋肉を仕上げていく。緑色のピーマンが赤身肉とよく絡んでこれは…炒めまんこい…。 ここで隠し味にまろ茶とバンテリンを小さじ一杯ずつ加える。これが第二の秘伝「アマデウス」である。 アマデウスを行うと同時にバンと弾けりゃ照りんと仕上がった回鍋肉をごみ箱に捨てて、完成と相成った。 厨房を出ると愛しい家族たちの拍手に迎えられる。そういえば今日は、サラダ記念日であった…。

18/01/15(月)12:21:34

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