虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2017-10-13のスレッド一覧 5360件

「さて…今日も食材を頂くのです」「ちょいちょいなのです」畑の集荷場に忍び込んだ博士と助手 いつものように食材をちょろまかそうとしたが今日は違った「何やら外が騒が…ひっ…」「どうしました博…あああ…」 二人は外を覗いたことを後悔していた 外では袋詰めにされたアライグマを『母親』達が囲んでいたのだ ああなればきっと無事では済まないだろう…「どうしましょう博士…」「さっさと盗って帰りましょう…我々なら音もなく」小声で相談していた二人の前をボスがよぎり─ 「シンニュウシャハッケン!!シンニュウシャハッケン!!」光と共に警報を鳴らし始めたのだ!「まずいです助手!」「とりあえず立て籠るのです!!」 母親だ!大人しく出てこい!! リカオンが叫ぶ 仕方ない…コアラ!カピバラ!「パップOKです!」「こっちもいいよよよ!離れてねねね!」カピバラが風呂桶をドアに貼り付け手拭いを抜き去ると母乳と共にドアが吹き飛ぶ そこにすかさずコアラが催涙パップを投げ込み中の犯人を炙り出す 「突入するよ!」「制圧しますねー!」ホルスタインが母乳を撒き散らしフクロオオカミとアカカンガルーが犯人を袋詰めにする「悪い子、確保…えへっ」 さぁ…お仕置きタイムだ

17/10/13(金)21:32:26

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涙とは尿漏れのようなものだ。 まろ子の差し出すハンカチを断り、泣き顔をそむける。 事の起りは今朝、私はラジオで落語を聞いていた。演目は元犬。 人間に近いとされる真っ白な犬は来世で人間に生まれ変わる。そんな話を聞いた白犬は八幡様にお参りする。 そのご利益で彼は人間となるものの、犬の時の癖が抜けずに奇妙な振舞いをする咄だ。 白犬が人間となるのなら赤犬はぴるすになるのだろうか?下らぬ考えとは知りながら、妙に悲しくなった。 道端で湯川が何かを煮ていた。野良犬を食うのだと言う。赤犬であった。 鍋の中に茶色い肉片がぐらぐら浮き沈みする。例の赤犬の想像を話すと彼は興味深げに笑った。 私は試みに見得を切る。輪廻の輪が僅かに回った。 煙の崩れる様に鍋の肉片はバラバラ死体に変わり、異様な悪臭が辺りに立ち込める。湯川は射精した。 やはり。私は飛び六方で世界を巡り、野良の赤犬を集めた。 彼らをぴるすにしてはいけない。強く見得を切った。 赤犬は皆緑犬となった。彼らは解放され、そして駆け出した。 君達はぴるすにはならない、安心して生きたまえ! だが彼らはやがて二本足で走り出し、嫌な笑い声を上げ始めたのだった……。

17/10/13(金)13:26:45

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同道するアラビア人の行商は、辺りで疫病の流行っている事を語った。 私は気にも留めなかった。病に罹った所でどうしようもないのだ。 ここらの町に、そしてキャラバンの中にも碌な医者はいない。 私達は品物を買い付けては遠くの町で売る、ただの行商人なのだ。そこでは歌舞伎の巧さなど何の役にも立たない。 低い壁に囲まれた小さな町に入った。 途端、私は吐き気に襲われた。異様な悪臭が壁の中に淀んでいたのだ。 そんな私にアラビア人が笑いかけて言った。この臭いは町の住人が発するのだと。 夜、心地よい風が吹き、やっと眠気がやって来た。 冷たい日干し煉瓦の壁の向うで、アラビア人は男娼を抱いていた。 翌朝、宿屋の主人は血を吐いて死んでいた。薄汚い路上では、親を亡くした子供たちがキンキンした声で泣き叫んでいた。 死臭がする。ここも疫病に襲われたのだ。私達は荷物をラクダに積み込み急いで町を出た。 心なしか、アラビア人も体調が悪そうに思えた。 私達は再びラクダに揺られて街道をたどり始める。遠く岩山の向うを黄金の太陽が迫り上がる。 眩しさに手をかざした時、私の前を行くアラビア人は突然ふらりと姿勢を崩し、哀れにも落馬した。

17/10/13(金)13:20:58

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地球環境は急激に悪化した。 原因不明の増加を遂げたぴるすによって地表は覆い尽くされ、地球そのものの体積は二倍、蠢く巨大な肉団子となったのだ。 生き残ったわずかな人々は身体改造を施され、弁慶型宇宙船によって太陽へと移住した。 そして高麗屋が代々将軍の座につき人民を治める太陽幕府が開かれる事となったのである。 約千年が経った。 地球の様子は未だに変化がなかった。地表のぴるす達は続々と生まれては死に、ひたすらに代謝を繰り返していた。 だが太陽では新たな動きが生まれた。あのぴるす達にも知能があるのだという仮説が提出されたのだ。 将軍である私は現地へ赴く調査員として湯川を選び出した。 カタパルトによって地表へ打ち込まれた湯川はまず、けつまんこいによるコミュニケーションを試みた。 いきなり成功であった。一突きすれば鳴き声を返す。これが対話だ。 湯川は報告してきた。彼らは皆善良で、とても具合の良い人々であるというのだ。 私は湯川を地球の将軍に任命した。 彼は何匹かのぴるすをズボと亀頭に任命し、ここに大腸幕府が開かれた。 最早地球に人は住めない。だがきっとそこでは彼らの新たな時代が始まるのだろう……。

17/10/13(金)13:15:58

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