やっぱ強いぜ……天の雄牛!
ここ最近の強敵はどういうわけかライダークラスが多いため、それに伴ってキャスターの俺は立つ瀬がないことが多い。
そんなこんなで今前線であの前足を相手取っているのはルーラーと天草四郎に赤と黒のアサシンだ。
「あの大きさではアダムであろうと分が悪いな。まさに神獣と言うべきか」
「楽であることは良いことですがな。しかし”安心こそがあなたの最も親愛なる敵である As you all know, security Is motals' chiefst enemy.”と言いますからなあ!」
「ああ。しかし、俺達には彼女たちが勝利を勝ち取るのを見届ける権利がある」
そうは強気に言いつつも気がつけば握りしめた拳には汗が滲んでおり、傷だらけになりながらも旗と聖杯を抱えて帰ってくるルーラーを俺はいたく誇らしいと感じた。
「力になれなくて済まなかった、ルーラー」
「いいえ、ジーク君が後ろにいるだけで私は何物にも代えがたい力が湧いてくるのですよ」
「そ、そうか……」
「……聖女様、いちゃつくのは非常に結構な事ですが。抱擁に邪魔だと思いますし、その杯お貸し願えますでしょうか?」
「「断じて拒否する(します)」」
18/07/10(火)23:28:33
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