「いらっしゃい、リコ」
週末、やってきたリコを出迎えたみらいちゃんは、リコが大きな鞄を下げている事に気付く
「わっ。リコ、それなぁに?」
「…ごめんなさい、みらい。少し、机を借りてもいいかしら?」
「え、うん、構わないけど…」
部屋に通されたリコは、鞄を床に下ろすと、その中身を机の上に広げていく
「…少し、仕事を持ち帰って来てしまって。すぐに済むと思うから、ここで作業させてもらってもいい?」
「あっ、そうなんだ。うん、大丈夫だよ。…じゃあ私、何か飲み物淹れてくるね」
「ええ、ありがとう、みらい」
椅子に座り、真剣な表情で机に向かうリコの姿を横目に見ながら
みらいちゃんはぱたぱたと、早足でキッチンへ駆けていった
それから少し経って
2人分のコーヒーを手に、みらいちゃんが戻って来る
みらいちゃんはリコの仕事の邪魔にならない様、机の隅にカップをひとつ置き
もうひとつのカップは自分の手に持ったまま、ソファに腰を下ろした
17/08/20(日)23:55:33
113レス