虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2018-01-24のスレッド一覧 5293件

リカオンは苦悩していた 最近娘達が自分を見るだけで逃げ出していくのである まるで何か恐ろしいものを見たかのような動き その動きがリカオンを傷つけた 一体どうしたのかしら 私がおかしいのかしら まさか きっと娘達は病気なのよ そうに違いないわ 間違いないわ… 孤立した状況で妄想が形を整えるのにそう時間はかからなかった そのうちリカオンは自分の寝床に引きこもるようになった フレンズ達は胸をなでおろしたという そしてリカオンが引きこもって一週間が経った日の夜 その日の夜は満月で 月の光はひときわ強く輝いていた その時だ 何かが月に向かって伸びていく 誰もがその光景を見ていた そして それが母乳であることに気がつくのには 空が閉ざされた後になってからだった 昼行性のフレンズはその場に立ち尽くし そして自分の口元へゆっくり近づく気配を感じるのみであった 夜行性の子達は皆狂ってしまった  そしてリカオンは笑った 地面に倒れた娘達を一人ひとり担いで運び それ以来連れ去られたフレンズとリカオンの行方はわからない しかしあの夜を乗り越えたフレンズは口々に語る 「お母さんからは逃げられない」と…

18/01/24(水)23:10:52

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博士と助手が色々やった結果行われる「こらぼ」とやらで腕自慢のフレンズが集められる事となった オオアリクイ ダイアウルフ イリエワニ クズリ ラーテル グリズリー キングコブラ そうそうたる面子が集まった 彼女らの共通点─それは「強いこと」だった そしてそんな強者が集まれば自然と熱気が込めてくるのもなんら不思議ではなかった 「よっしゃ!こん中で誰が一番強いか決めようじゃねえか!勿論アタシだろうけどな!」ラーテルが早速啖呵を切る 「あら元気ね…ノックアウトさせちゃおうかしら?」イリエワニがやんわり、しかし挑発的にそれを煽る 「黙って聞いておれば…下々の虚勢にはもう耐えられぬぞよ」オオアリクイがぴしゃりと言い放った 「何だって!?」「あら…やる気?」「付き合いきれんな…」各々不穏な空気が流れる そこに博士の一声が飛ぶ!「勝負始…ひっ」言い掛けたその視線の先にはリカオンが居た 表情こそ柔らかいがそこには静かな怒りを醸し出していた ねぇそこの皆…何をしているのかな? …まさか面倒を増やしてくれるつもりじゃ な い よ ね ? 母とも狩人とも着かない声音で告げたその言葉には強い威圧感が含まれていた

18/01/24(水)19:27:54

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