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2017-10-18のスレッド一覧 5190件

初めて嫉妬というものを覚えた。 私はもう75歳、最早いつ死ぬとも分からぬ年になってしまった。だが一方で歌舞伎役者だ。 役者は死なない。役者の演じた姿や声、そして魂は永く観客の中に残り続け、彼らのいる限り死ぬ事はない。 だが同時に私の死んだ事を思い出す度に私は死ぬ、記憶の中の過去として、ただ一通りの死に方で死に続ける。 反対に彼は如何様にも死ぬ事が出来た。そしていつもそれを見せつけてきた。 彼の死には幅があった。人間は一つの死に方しか出来ない。 一体彼に出来無い死に方があるものだろうか、そう感じた時、真似は出来ないと思った。嫉妬した。 私は役者だ。役者はあらゆる事象を摸倣し表現する事を目指す者なのだ と言っても演技にも限界がある。結局、個々の人間の領域を抜け出る事は出来ないのだ。 死において彼はある種全能の存在に思えた。彼は死の天才だ。 しかしいくら無謀であっても、私は戦いを挑まねばならぬ、乗り越えねばならぬ、この嫉妬という感情を。 彼がやったことのない物、私はそれを探し散々に殺した。そして彼に足らぬ物を見つけた。美だ。 私の死ぬ時は――肉体的に死を迎える時は、美しく死のう。そう決心した。

17/10/18(水)23:09:52

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夜のこはんを警ら中だったが間の悪いことに雨が降ってきた 雨はその勢いを段々と増していき強く降り注いだ そういえば近くにビーバーとプレーリーの家があったっけ…二人には悪いけどそこで少し雨宿りさせて貰おうかな 雨のなかを突っ切り駆け出した 家につくと二人は暖かく迎えてくれた ごめんね二人ともこんな夜中に… 「いえいえいいんすよ」「ハンターは大変なお仕事でありますからね!」「リカオンさんさえよかったらいつでもいいっすよ」「そうであります!」二人とも…ありがとう 夜も深くなり二人寄り添って眠るビーバーとプレーリー 私はというと雨の中外を見張っていた セルリアンなど出るはずも無いだろうが…癖ってやつかな 隣で眠る二人を見てると庇護欲が湧いてきたママだからね さてとこんな雨の中じゃ寒かろうよ…タライから大きめの布団とおんせんからちょいしてきたぬくぬくを二人にセット 目覚めに飲むであろう母乳をコップに淹れて置いておくのも欠かさない うんおやすみからおはようまでリカオンママにお任せあれ 心の底で私はこの子達に昔受けた仕打ちを恐れていた 悪気はなくとも危うく片方の乳首が取れかけた事を…あれはもう嫌だ…

17/10/18(水)22:01:21

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昔、歌舞伎役者がいた。その男は自分自身をドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャと思いこんで、松竹ではなく、東の宝に住むのによい国を求めて旅立った。元より赤の他人であるぴるすと湯川がそれに同行した 道を知っている人もいなかったので腹いせにピリレイスを殺した。546人ほど殺したところで三河の国の八橋に着いた そこを八橋というのは、川が蜘蛛の足のように分かれているので、橋を八つ渡してピラルクが復活しないようピロリの欠片を撒いたからである その沢では湯川がピレネーをズボケオしている。それを見てある人が「けつまんこいという六文字を各句の頭に置いて、旅の気持ちを詠みなさい」と言ったので詠んだ 化外の地 土なる蜘蛛と まみえる時 ン・カイの地をこそ こいねがわんと と詠んだので、たちどころに世界から光が失われ、周囲には突如として闇よりももっと冒涜的な色をした液状の生物が現れた 瞬く間に全身を無形の落とし子に覆い尽くされたピルグリムは狂気に侵された人間でしか出せないおぞましい悲鳴を上げ続け ピリミジンはその干し飯のような肉体が塵一つ残さず消滅した後でも、魂は旧支配者と眷属の玩具として未来永劫囚われることとなった

17/10/18(水)21:49:22

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