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ウールー君が傷つき倒れ、その白い綿毛を土で染める。
「チャンピオンは見る目がありませんね。あなたのような人を推薦してしまうだなんて」
ホップ君は、ビート君の言葉に目を見開く。
「チャンピオンだけじゃありません。そこの二人もですよ」
ビート君が私たちを視線で指し示す。その態度はどこまでも不遜で、苛立ちを覚えてしまう。
「確かに、彼女たちはそこそこなのかもしれません。ですが、君はダメダメ。そんな君と一緒にジムチャレンジをしているだなんて、それこそ彼女たちの邪魔をしているのではないですか?」
「なっ……何を言ってるんだい!?そんなわけっ!?」
「オレが……邪魔、してる……」
私がたまらず反論するも、ホップ君は誰に聞かせるでもなく、小さく呟く。
彼の指示が乱れ、どうすれば良いのかわからないといったまま、アオガラス君が地に落とされる。
「ホップ、落ち着きなさい。あのような戯言真に受ける必要はありません」
お嬢様の言葉は、けれどもホップ君に届いた様子はなく、動揺を抑えられないまま最後のポケモン、ジメレオン君を繰り出す。
20/01/25(土)23:50:17
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