虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

2017-12-20のスレッド一覧 5639件

石太撲は泰山の赤城道士の弟子で、厄除けをなりわいとしていたが、お人好しが過ぎるのを叱られていた。 ある日一人の老人がやってきて、娘が幽鬼に取り憑かれ、誑かされているので祓って欲しいと頼まれた。 老人に山奥に連れられ豪壮な屋敷に迎えられると、十四五ばかりの可愛らしい娘が寝台に寝かせられていた。 「近頃少年が娘を夜這いにやってくるのだが、取り押さえようとすると影とともに消えてしまい、それから娘の 具合が悪くなってしまった。少年はおそらく幽鬼であろう」老人は言う。石はふむ、と思案して言った。 「幽鬼であればなんとでもなるが、ここは幽鬼よりかは狐の臭いしかしない。だとするとお門違いですがね。」 老人は「狐ではないよ、決して」と、わずか答えた。石は屋敷に泊まることにした。その夜、件の幽鬼が来た ので護符を使い捕えた。しゃんとした美少年であった。少年は石に話し出した。「お兄さんの勘の通り、この家 の者はみんな狐ですよ。娘の紅亭に一目惚れをしたんですが、姉の長亭も無類の美人です。ひと目見てみては どうですか。」石はその時は気にせず追い払った。少年が来なくなり、紅亭はほどなく正気を取り戻した。

17/12/20(水)21:39:04

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「ビーバー殿…自分も払うであります」「プレーリーさん…でもこれはおれっちが…」「でも!ジャパリまん三ヶ月分なんて!」「もともとそういう話でしたから…博士達にちゃんと払うっすよ」「暴利であります!納得いかないでありますよ!!」 話は聞かせてもらった…「リカオン殿!?」私に任せなさい「でもあの…」困っている子供は見過ごせない…ママがなんとかしよう 「博士…わざわざ三ヶ月分も要求せずともよかったのでは?」「多少ふっかけた方がいいのですよ助手…それに助手も食べるでしょう?」「でもいざ持ってこられても困るのです」「むぅ…これは遊びすぎましたかね?」 随分と儲かってるようだなガキ共ぉ…「ひっ…リカオン!」「な…ナンノコトデスカネー?」惚けるな…ビーバーとプレーリーを強請った分を払いに来た…母乳でな!! 逃げ出そうとしたコノハとミミの頭を鷲掴みにし乱暴に乳房を突き刺し母乳を流し込む 暴れても白目剥いてもお構い無しだ まず二人に15L授乳…ほら起きろ!! 「げほっ…」「お腹が…タプタプ…」これから毎日三回今の量を授乳する それが嫌なら今すぐ取り立てを止めろ…選ばせてやる! 「ごめんなさい…」「もうしません…」

17/12/20(水)21:13:58

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酒場で酒と軽食のデリバリーを始めた。 評判は上々で、配達を切欠に来店する人も増えている。 店の隅で燻っている大魔女の高速妄言を聞き流す私の元へ訪れた彼女も、その一人だった。 「お勧めを頂けますか」 私が額のストロングゼロでエリクサーを割って差し出すと、上機嫌なお客様はグラスの中身を一息で飲み干してみせた。実に気持ちいい飲みっぷりだ。 「何かいい事?ありましたとも。着飾ったマスターくんが所在なさげに突っ立ってたので新宿に拉致しまして。彼意外とカワイイ所があってですね」 街の寒さと絡めた腕の暖かさ。「今日はありがとう」なんて一言も添えられた別れ際の寂しげな笑顔。店の隅から漏れ出る嗚咽など気にも留めず、彼女は大声で惚気続ける。 「それで今夜の先約が入ってなければ、もう一杯飲んだ後で夜の伴に誘おうと思ってるんですよ」 その言葉を合図に、私は下拵えしたスモークチキンをマスターめがけて出荷した。 「うまく行くといいんですけどねぇ」 彼女は潤んだ瞳で、上気した頬を綻ばせる。 もう急ぐ仕草は必要ない、一人の夜は長いのだ。 杯に祈りを、肴に冬の思い出を。 グラスが重なる澄んだ音が、静かな酒場に残響した。

17/12/20(水)21:02:33

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マスター。ちょっと話があるのだけどいいでしょうか まず前提として私はチェイテの守護者だから、マスターの人間関係とか そういう物を気にしてはいないのだけど。煩雑としているのは嫌いです だから何事も合理的に考えて動いているの。そこから導き出した結論は ターゲットである貴方が動きべきであるという事。あちらは駄目なのよ。分かる? いくら他のサーヴァントと結託して、対策を立ててサーチライトを当てても駄目 バベッジ卿や、気には食いませんでしたがあの犯罪者の頭脳まで借りたけれど それでも尚斜めどころか明後日の方向に行かれた時の気持ちが分かる!? …コホン。いえ、熱くなどなっていませんよ、鉄だから だけどおまえの目の方はそう…少しばかり錆び付いているのではないですか 先ほどの鷹の魔女を見ましたか。ええ、何か気付いた事などは いつも通り可愛いですかそうですか…。機能不全に陥っている訳ではないのね 他には。そうですね、髪型も変えリボンもつけて。バスケットも持っていましたね なら何故…はあ!?私のメンテナンス日…!忘れてた…なんてことなの まあいいでしょう。なら終わった後で…えっキルケー!?戻って違っこれは

17/12/20(水)12:47:19

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オペラ座大炎上!1!11111!!焼け出されたプリマドンナ君が沈みゆく太陽の残り火を目指して駆けてゆく……。 戻りたまえ!!1!1必死で逃げる彼に私の言葉は届かない。湯川の歌声が炎の狭間に悲しくよろめく。 日はすでに暗い。パトス君は燃え盛るオペラ座を飛び出した以上、残されたもう一つの光――太陽――を目指すほかは無い。 青紫の闇の中をゆっくり遠ざかる影はごつごつした街角をぬけて林に分け入りずっと地平線に近づいていた。 だが彼は気付いていなかった。林を為す木々もまた植物化した湯川であるという事に……。 けおおおおぉぉぉぉ!!!1!1931! 長い時が流れた……。 ポール・ニザン君がアラビアの砂漠で行き倒れたと聞き、私は死体を引き取る事になった。 空輸に使われた航空機は空調が故障していたそうで死体は焼け焦げ、異様な悪臭を放っていたからつい鼻をつまんだ。 その時、「ケオーッ!」なんと死んだプルースト君の腹から鳴き声がするでは騒がしい!!1!546! 地面に埋めた。 墓標は丁度数年前、ポペティ君が行方不明になった地。 大地に双葉が芽生えた――葉の色はそれぞれが赤と緑、交合する様に絡み合っていた……。

17/12/20(水)12:15:52

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私は善人であった。少なくともそうあろうとしてきた。 だがある日突然私は驚愕し、雷に打たれたような衝撃を受け打ちのめされた。 その日も平生と変わらず彼を路上に転がし挽き潰していたのだった。彼を殺す事は善行であろう。 そう信じていた。 「キャア!」 見知らぬ老婆の悲鳴であった。彼女は私を人殺しと罵った。彼らが人ではないと説いても聞かなかった。 私の方が人でなしのレッテルを貼られてしまった。 私は悪人だったのだろうか。彼女の言葉を容れれば人を信じすぎるかも知れぬ。だがそれも私の性なのだ。 それならば……私は悪となろう。 行動は我ながら急である。直ちに政党「国家歌舞伎党」を組織、議席は過半数を獲得して私は第一党の党首となった。 梨園の圧力や親衛隊の武力に勝てる者などは存在しなかった。 目玉政策は国民総歌舞伎化である。歌舞伎を国民の義務として教育にもその稽古を組み込んだ。 すると私の独裁下ですぐに国民全員が歌舞き始めた。 TVは虐殺ショウを映し出し、街路樹には死体が吊され、自動車のエンジンは無駄に命を消費する。 国民全員が歌舞伎と殺しに荷担していた。だが本当に私は悪を為したと言えるのだろうか……?

17/12/20(水)12:03:49

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地球が爆発した。 それは誰の陰謀でもない、バンテリウム増殖炉の単なる事故だった。 食料供給の多くを地球に頼っていた火星や木星コロニーを緩やかな飢餓が襲い始めた。 通路を蛍光グリーンの蒸気が重たく覆う……。 ここは宇宙ステーションPL-931、太陽を周回し、飢えに苦しみ略奪や殺し合いが横行する崩壊した人類生存圏の末端である。 「重力発生器がイカレかけてるんですけお!」部下のポリャコフ君が報告した。 これではもう植物工場の維持は絶望的らしい、残りの食料は最早……。 ピョートル君、食料を探しに行くぞ!おい聞いているのかねプルナリウ君? そこには金属パイプを構えたブルクハルト君が立っていた。ペドロ君は床に伏して死んでいた。 バラバ君がパスタ君を喰らう。食うか食われるか、それだけの原理が支配していた。 だが私は美食家である。救助を待つのにポリカルポフなどとても喰えない。だが飢えて死ぬ訳にもいかぬ。 私は例えどれ程の時を超えても生き延びたいのだ。 「一か八かだ。」 私は独り脱出ポッドに乗り込み冷凍睡眠の準備に入った。 急速に重くなる瞼の向うで、ステーションは金色の尾を曳いて静かに太陽へ墜落していった……。

17/12/20(水)11:58:01

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研ぎ澄まされた眼力は銀河を貫く伝説の刃となって幾万幾億のぴるすの命を奪った。 湯川湯川 ぴぴ川 ぴ川湯幸川 だが勢い余ってビッグバン六方が引き起こされ、私の両の眼球はそれ自体が中心となり宇宙を創造してしまったのである。 燃え盛る左目と周囲を巡る右目、つまり恒星と惑星。 右目はすなわち地球であって、表面には草木が芽生え獣達が駆け、人間が両足で踏みしめる大地であった。 彼らの文明にとって、天動説が絶対的な世界観だった。無論そこにある種の太陽信仰が起こった。 彼らは太陽神を崇め、空から降る物は天の恵み、貴い贈り物として受け取った。 だがその夢見る星空にはぴるすも漂流していたし、危険なバンテリン線が飛び交っていた。 ぴるすが地表に降り注ぐ時、多くは流星となり、燃え尽きなかった極一部が神の使いとして崇拝された。 彼らの部族名を湯川という。そこへ対立する部族が出現した。 梨園。歌舞伎を業としぴるすを滅ぼさんとする一族。 だがぴるすとつがい、恐るべき速度で地に満ちた湯川の前に、梨園は遂に敗れ去ったのだった……。 しかしここに独り生き残り、復讐に燃える男がいる。人呼んで、ラ・マンチャのドン・キホーテ!

17/12/20(水)02:04:34

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麻衣先輩いいよね何がいいってクリスマスイブ産まれというまさに聖女なところがいいんだいつもポジティブに構えて人のいいところを見つけ出すのが得意な彼女だから器楽部の子たちとも時に身振りで時にフィーリングで分け隔てなく接することが出来るしもしかしたら二年生の中で一番の調整役なのかもしれないね器楽部だけじゃなくバンド活動もやってた頃に目立つギターやベースを若い子に任せて自分はしっかり支えるドラムを担当するのも先輩らしいと思うんだまず第一に他の子のことを考えられる人ってやっぱり素晴らしいしまさに聖女の星の下に産まれたと言っても過言ではないと思うんだ塁先輩が懐いてるのもそういう利他精神に惹かれてるからと描写されているしもしかしたら塁先輩の傷を癒したのは他ならぬ麻衣先輩だったのかもなと思ってしまうそんな彼女自身は傷の事は一切表に出さないようでともすれば被害も最小に抑えられてたのかと思われがちだけど実は心の奥に誰よりも傷ついている超麻衣先輩が存在するって考えただけでドキドキするんだこれって恋なのかなホニャ僕は傷ついている麻衣先輩を優しく包み込むベールになりたいそんな事を思う麻衣先輩の誕生日の五日前

17/12/20(水)00:21:26

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騒がしいクリスマスソングがカルデア中に響いている。 酒場は静かなものであってほしい。そんな小さな望みも叶わないのかと眉を潜める私の元に、変わった客が訪れた。 「未熟なりに我を歓待する無礼を許す。死ぬ気でもてなせ」 黄金鍵の王様は背もたれもない丸椅子でふんぞり返ってみせる。器用だ。 擂り鉢型のグラスに向けて額の鍵穴からストロングゼロを注ぎ、礼装庫から頂戴したアルトリウムαを僅かに垂らした。仄かに光る深緑が素敵な一杯だった。 「たわけ者が。落第だ」 落第だそうだ。はて何がいけなかったのかと落ち込む私を見かねたのか、王様は蔵を開いて何かを取り出してみせた。 「世の廻りを受け入れ愉しむ心、これを風情と呼ぶ」 いくつかの赤い果実と、たった一つの小さな黄金。それらをカクテルグラスに放ると、王様は一口も飲まずに帰ってしまった。 残されたグラスに目をやる。深緑の酒はゼリーに変貌し、投入された赤い果実は不規則な深度で固定されていた。グラスの底に鎮座する一粒の黄金の意味に気付いた時、また騒がしいクリスマスソングが聞こえてくる。試しにグラスを逆さにしてみると、なるほど笑みだけが零れた。 風情。良い言葉だ。

17/12/20(水)00:16:49

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