虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2017-08-02のスレッド一覧 5133件

尻尾が葉っぱを絡ませて、撹拌された蜥蜴 の眼が廻轉している、三回四回五回六回、まだまだ回る、廻るのは空、緋か蒼か迷う ほどにガラガラと、音を立てて廻る廻る、 うまれる前は蜻蛉か蝿か、三十八回三十九回四十回、雲も星も息も塵も廻る音を発て てガラガラ廻る、楓の葉っぱが千切れてるんだ、小楢の葉っぱが崩れてるんだ、ああ脈を流れて、ガラガラと、尻尾が葉っぱを絡ませて、撹拌された水泡眼も頂点眼も龍眼もまた、廻轉してる、廻轉している、眼の端には私の大好きな茶色の草花、七百九回七百十回七百十一回、どこまで廻るのメリーゴーランド、楪の葉っぱは泥濘に似て来た、糸杉の葉っぱは形を成していないのに、井守も家守も避役も魚も雄武も鸚哥もももかも犬もまだまだ瞳に空を写しているの、十一万二千百回十一万二千百一回十一万二千百二回、まだまだ廻り続けるの、ここらで大蒜と木苺て百日紅と吾亦紅を一つづつ撹拌していく、揺れる月は溶けないのかしら、眼も骨も鱗も嘴もまだ溶けないのだから、月が溶けるのはまだまだ先ね、珈琲の代わりに公園へ出掛けた、マグカップに廻る人差し指、珈琲はまだガラガラ鳴ってて、月がお父さんを待たせているの

17/08/02(水)22:29:16

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へいげんちほーの巡回もひとしおここらで少し休憩だ 手頃な石に腰掛けジャパリまんを取り出す 顔を上げると少し離れた所でライオン達がヘラジカ達と遊んでいる にこやかな風景を眺めつつジャパリまんを頬張る こういう時間の為に働いていると思うと満足感が湧いてくる ふと視線を感じた 辺りを見回すとハシビロコウがこちらを見つめていた 彼女は機を伺ってから話すんだっけ…ここは少し待とう 私は再びジャパリまんにかじりつく ご飯を済ませて尚彼女はまだこちらを見つめていた 黙ったままで一体どうしたのだろうか まま…? あぁそうかそう言うことか 私に甘えたかったが言い出せなかったのか ハシビロちゃんお母さん今行くね 座ったままの姿勢から跳躍し娘の眼前に降り立つ さぁ存分においでなさい 「あの…あなたも遊びたいのかなって思っただけで…」まぁなんと優しいのかしら!抱っこだけじゃ足りないから授乳もしちゃうね!「えっ…?それってムグッ」おおよしよしママが優しくしてあげるからね さっきの石に腰掛けお腹が膨れてお昼寝したハシビロちゃんを膝枕して寝かせてあげる いい子いい子… 頭を撫でながら母子の穏やかな時間が緩やかに流れた

17/08/02(水)22:04:44

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ことん 持っていたマグカップを机において 私は窓の外を眺める  ずっと夢を見ていた 夢の中の私は誰よりも強くて 誰よりも他人のことを気にかけていた 母親という形ではあったけれども 夢の中でのことだ その日も今みたいに暑くって 私は朝から他のフレンズたちのために桃を冷やしていたのだった 電気なんて便利なものはない 故にエアコンも冷蔵庫も存在しない だから桃を冷やすのは決まって川の中だ いつも通り水につける その時だった ぐらり 視界が揺れた そのことに気を取られて 自分が溺れていることを理解出来ていなかった 冷たい水は私の体を突き刺すように流れ 副産物として痛みを与える 口から空気が漏れ かわりに水が流れ込んでくる 私はあっけなく死んだ 溺死だった そして私は夢から覚めた 「なんとも締まらない夢の終わりだ」 何度思い出しても 感想はそれだけだった 目を覚ましてからざっと二ヶ月 月日は流れて夏が来ていた ヒグマ先輩が見つけてきた桃を剥いて 切って 口の中に運ぶ 柔らかくて 固くて 甘い そしてその感覚の裏で 私はまた思い出すのだ 自分が見ていた夢の終わりを その先にあったはずの物語を

17/08/02(水)00:01:53

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