雨の季節が終わろうとしていた
空に燦然と輝く太陽が、本格的な夏の到来を告げている
そんな空の下、みらいちゃんとリコは、ふたり並んで通りを歩いていた
けたたましい蝉の鳴き声と、ぎらぎらと照りつける日差しが、容赦なくふたりに襲いかかる
息も絶え絶えになりながら、なんとか目的地に辿り着く…やってきたのは、ショッピングモールだ
ふたりは今日、ある物を手に入れる為、このショッピングモールへやってきていた
―そう、もうじき訪れる、太陽の季節に欠かせない、あれを手に入れる為に…
店内に足を踏み入れたみらいちゃんは、目的の場所を目指し、一目散に階段を駆け上がっていく
額に浮かんだ玉のような汗をハンカチで拭いながら、リコはその背を追いかけた
何階分か階段を上り、やがて目当ての場所にやって来たみらいちゃんが、華やかな歓声をあげる
「わぁ~!水着っだぁ~!!」
諸手を上げ、テンションMAXで叫ぶみらいちゃん
後ろからやってきたリコが、そんなみらいちゃんを慌てて制止する
…ふたりがやってきたのは、モール内の一区画に展開されている、水着売り場だ
17/07/23(日)23:53:54
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