『あなたが消えた事がまだ受け入れられない』『約束したわよね?帰って来るって』『ナタリアには帰ってきたのに…なぜ私には…』
『すぐそばに感じる。あなたの声を、姿を、体温を感じるの』『ねえ、そこにいるんでしょ?』『ほんの少しの間だけ、話すことができて嬉しかった』『もう離さない、ずっと一緒よ』
ルークが偶然発見してしまった擦り切れた日記
それには意味不明で変質的な文章が書き連ねられていた
おそらく女性が書いたであろう狂人の日記
何故自分の部屋にこんなものが?誰が一体なんのつもりで?
読み進める毎にルークは徐々に薄気味悪さを感じ、それをゴミ箱へ放り投げた
その時、コンコンと遠慮がちにドアをノックする音が聞こえてきた
「ねえティア……まだ起きてる?」
アニスだった。起きてるよ、とルークは返事を返す。しかし、
「おいおい、俺はルークだぞ。誰を探してんのか知らねえけど、人探しならハズレだ」
ルークの言葉にアニスはさっと顔を強張らせ俯いた。そして言った
「そうなんだ。…じゃあルーク、…ティアを呼んでくれる?」
ティア? 誰だそれ…ウゥッ…頭が痛い…分からない、なんなんだ!!
世界が暗転した
18/03/29(木)23:17:43
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