虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2017-12-23のスレッド一覧 6259件

私の顔がぴるすに似ている、ある人に面と向かってそう言われた時は思わず総毛立った。 次に間を置いて、怒りが沈黙と共に湧き上がった。 だが私は自分の歌舞伎役者としての立場を守らねばならない。 さほど親しい訳でもないが相手は一人の人間であり、つまりぴるすを相手にするようにはいかないのだ。 口内に形作られつつ発されなかった激しい言葉がぐちゃぐちゃとかき混ぜられ、次第次第に静かなぬかるみへ変わった。 違う!と仮にそう否定した所で彼はこちらの気持ちは理解するまい。 私にはそんな侮辱をしてくる相手には的確に意思を伝達できないだろうし、言葉というものそれ自体があまりに不自由すぎるのだから。 さて置き私はそれまで自分がぴるす似だなどと思った事も無かった。帰宅して鏡を覗いてもやはり似ていなかった。 正直に言えば、一瞬転倒する様な不安に襲われたのだ。 翌朝目が覚めると、やはり歳のせいだろうか、肉体から見得が漏れていた。 そして昨日は侮辱されたショックで行動に移せなかったがやはり冷静に謝罪を求めようと思い直し、遠路遥々彼の家を訪ねた。 だが何度チャイムを鳴らしても、出てくるのは一匹のぴるすだけなのであった。

17/12/23(土)21:50:07

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ライブに向けて練習を重ねるペパプの一同 休憩中にフルルがメンバーにおもむろに問い掛ける 「ねーこの卵っていつになったら孵るのかなー?」「卵?何言ってるのよフルルったら」「えー?これだよー?」「それはただの石じゃないか?」「私の赤ちゃん早く産まれてこないかなーかわいいんだろうなー」「フルルさん…どうしたんですか?」「えっ?私の赤ちゃん待ってるだけだよ?」「だから!それはただの丸い石だっての!」 イワビーの言葉に絶句するフルル…「そんなことないよ…私の卵だもん!赤ちゃんになるんだもん!」「フルルさん落ち着いて下さい!」「みんな酷いよ!なんでそんなこと言うの!?」「ああもう…どうすりゃいいんだ」「誰か助けて…」 暴走した母性を感じたと思ったがまさかフルルちゃんとはね…「げっ…リカオン!」これはご挨拶だなぁ…少し傷付いた「一体何しに来たのよ!」その子…このままだと壊れちゃうよ「そんな!?何とか出来ないんですか!」だから私がママとして助ける「本当に大丈夫なんですか…?」まぁ見てなさい… 「私の赤ちゃん待ってるもん…卵を暖めてれば産まれるもん…」フルルは泣きながら繰り返していた 重症だなこりゃ…

17/12/23(土)21:12:25

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空港の手荷物検査係は突然悲鳴を上げた。 何でも私が機内に死体を持ち込もうとしているというのだ。 何でこれがバラバラ死体なんだ!どう見てもただのぴるすのバンテリン漬けじゃないかと麻薬犬も何も気にせず言い返しつつ、理不尽な係員共、あいつらを吹き飛ばしてやる為に見得を構えた時だった。 そこからは一面ガラス張りの壁面を通して駐機場が見えていたが、景色を幕が右から覆ってゆくようにゆっくりと巨大な機体が近付いて、突如ガラスが粉々になった。 歌舞伎バリアで私は無事であった。だが空港は瓦礫の山と化し、辺り一面に人の死体、そしてぴるすが散乱していた。 不意に死体の山が蠢く、バサリと音を立てて崩れ、中からHIRAKIが幾つもひょっこり現れ一斉に口を開いた。 彼らは異星人の洗脳を受けたぴるすであった。このテロも侵略の第一撃であるらしい。 ぴるす共は息絶える直前に敵の母星の所在を吐いた。 銀河奈落の最深部。だがそこには吉右衛門の歌舞伎座があったはず……。 私はただちに宇宙艦隊を編成した。レーザー六方を備えた最新鋭艦群である。 敵は本当に我が弟なのか?もしそうなら何故?様々な思いを抱えて、歌舞伎艦隊は飛び立った……。

17/12/23(土)20:34:23

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ディジタルの視界が揺らぎ、奥歯ががちがち音を鳴らした。 後頭部に接続された電磁波受信器官が、敵の接近を知らせているのだ。 私はラ・マンチャ級ハッカーKOUSHIROU。 元は単なる歌舞伎役者であった。 だが電子仏教の一派、管理人教の内部分裂によって勃発したぴるす同士の宗教戦争が長期化した事で前線に引き出されたのだ。 今回は敵性コンピュータに侵入し、その無限螺旋構造体の内部に幽閉された預言者の一人を救出するのが任務だ 「やっと見つけたんですけお三流役者!」「どこだ?どこにいるッ!」「けおっけおっけお!」 敵性コンピュータから提示された罵詈雑言が脳下垂体を襲撃する。だが私の開発した湯川プログラムの相手ではなかった。 クンリケンクダチクダチケオケオマンコイケツマンコイズボケオクダダダダダダダダダ……ピーーーーーーーガガッ! やってしまった。"トカゲのしっぽ"である。要はメインの死んだコンピュータは機密保持の為に自壊を始めるのだ。 一刻も早くターゲットを発見せねば、共に崩壊に巻き込まれて……見つけた。 だが連れてゆく為に口を聞いてみれば……「けお!もっと敬ってくだち!」消した。 こうして私は両派閥のハッカーぴるすから追われる身となったのである。

17/12/23(土)18:50:45

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暑い。水が欲しい。 僅かに視線を上げれば、蒼く深い空を千切れ雲が茫々と泳いで往くのが見える。 こんな砂漠を渡るなど活力溢れる若者の私には造作も無いと、案内人を断った事を後悔した。 どうして彼は私を押し切り無理にも付いてこなかったのか。そんな道理に沿わぬ考えが湧き上がるのを押さえる様にそっと呟く。 「ただ俺が悪い!ただ俺が悪い!」 くらり、靴が何かに引っ掛かり、手を付く事さえ出来ず倒れ込む。 突っ伏した目の前に井戸があった。荒れ果てた礫砂漠の真ん中にである。 それは渇きの幻か、明らかに異様な状況であったが、私は是が非でも生きねばと最後の力を振絞り井戸のへりによじ登り……落ちた。 地底に吹き荒び反響する風の音は、永遠の長さを持つ様に思われた。 そしてふっ、と気付いた時、私は歌舞伎座の舞台に倒れていた。息子、娘、そういった家族を名乗る人々が現れた。 見知らぬ人々。 彼らは私の事を見得による一時的な記憶喪失なのだと言った。そして私は歌舞伎役者であるとも。 彼らは私に恐ろしい歌舞伎の技術を求め、それに応えて必死に歌舞伎を習得したのだった。 既に私は老歌舞伎役者松本幸四郎その人でしかなかった……。

17/12/23(土)18:16:03

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鉄と埃の街、カブキックシティ。この街は暗黒である。 狂った蒸気機関がテリンテリンと金属音を立て、埃舞う重たい大気の底には湿気が溜まっていた。 「けお?湯川さん、食糧を集めてきたんですけお。早く掘ってくだち?」 ぴるすは湯川に完全に従属していた。 彼らは僅かに発生したカビを集めて湯川に献上し、けつまんこいを代償におこぼれに預かる。 それ以外に労働は無く、唸りを上げる鋼鉄の作業機械は彼らの恐怖の対象でしかない。 だがぴるすはぴるすなりに殺戮機械から逃げ回りつつカビを食み、ささやかな繁栄を謳歌していた。 実は私はこの箱庭を瓶の中に生成して以来、長らく存在を忘れ戸棚の奥に放置していたのだった。 だから瓶は埃まみれ、内側に光が射さなかったのだ。 然るに今は年末、煤払いの一環として瓶詰めも一度虫干ししようという事で、埃を払って縁側に並べた。 突然差し込んだ光に、それが太陽であるとも知らずに崇拝するぴるす、光に眼を潰され恐慌に陥るぴるす、しかしながらその誰も彼もが驚喜していた。 だが慣れない太陽の光は彼らにとってあまりに強くその陰影を焼き付かせ、遂に瓶詰めの中の何もかもを燃焼させてしまったのだ……。

17/12/23(土)16:56:38

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運転席のレバーを引き上げるとバンがテリンテリンと軋むような叫びを上げて六方を加熱してゆき……やがて冷蔵庫のエンジンがかかった。 夜明けのミッドナイト、灯の散らばるアスファルトの上を愛冷蔵庫が疾駆する。 ハイウェイは私の王国である。どんな冷蔵庫乗りも私の速さには追い付けないはずだった、あの日までは……。 冷蔵庫は第一宇宙速度に到達しようとしていた。 一度大気圏を飛び出して、地球を一周してから再突入するのが常である。 だがその時、私は何か妙な胸騒ぎを覚えたのだ。動悸が急激に早くなり、右手はありもしない野菜室をまさぐった。 地平線の向うが光る。太陽――違う。それは十字の赤い燦めき。そして一瞬の振動。 次の瞬間それは軌道を一周し速度を緩めて彼我の相対速度はゼロ。 そして今度は反転し私を追い越して、遥か星の彼方に消えてしまった……。 今も忘れない。相手の顔がまさしくぴるすであった事を。 私は奴を探して方々を飛び六方、再びまみえた時、彼は我が物顔で飛ばしていた。 すかさず自動操縦で冷蔵庫を発進させる、それはやがて大気圏に再突入し、燃え盛りながら大空に黄金の弧を描く。 衝突。 そして、奴は墜落した。

17/12/23(土)15:09:39

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平安時代の事である。人の命は羽衣より軽く、行動は大胆な頃であった。 瓦も磨けば玉となる、そんな発想からそこらに溢れ銭にもならぬぴるすの研磨を試みる者が大勢いた。 それも尋常の流行りではなく、猫も杓子もぴるす磨きに熱中の余り、心血を注ぎ果てて多くの下衆が虫の如くくたばった。 元よりそんな類の穢らしい死体は都に犬の糞程転がっていたが、最早悪臭は人の我慢を越えていた。 故に貴人はしばしば下人共をして屍をぴるすごと河原へ打捨てさせたのであった。 千年経った。時を経る内ぴるすの屍は石と変じた。 先頃見に行った時も河原にはそんなつやつやした石っころが限り無く転がっていた。 だが片輪物も少なからず、首のない奴、首ばかりの奴、片手、片足……。 今私は生きたぴるすに労役を課している。 彼らは天に届いた時管理権を与えられるとの言を信じて石化した同胞を積み上げるが、湯川がすぐ金棒で叩き崩す。 積んでは崩す繰返しに見ているこちらが飽きてきたので見得を切る。 石は命を蘇生された。彼らは片輪の苦痛を味わい、蛆虫の如く蠢き始める。既に地獄である。 だがその地獄にも、ぴるすは変わらず肉片を積み上げ続けるのだった……。

17/12/23(土)09:43:18

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これはあくまで仮定、仮定での話だが人間に濃硫酸をぶっかけたらどうなるのだろうか 暴れるな。君は人間以下だろう?(ジュワァ 成る程炭がスイと出た。強力な脱水反応と発熱及び酸化でなんやかんやあり真っ黒黒助出ておいでということか!反応式は宿題にします さて、これも仮定だがこの炭で以て肉を焼いたら味わいはいかほどになるだろうか暴れるなと言っている!!!!!!(ケオオ! 成る程ゴミがスイと出た。マイナスにマイナスをかければプラスに転じる理論を展開したかったというのにこの役立たずが! 「おじいちゃん、それはマイナスとマイナスを足してるだけでは?」 オウ言われてみれば確かにそうである。生徒から教わることも数多し。だからこの仕事はやりがいがあるのだ こんなマイナスな汚物でも湯川君は構わず炭まんこいするのだから転じてプラスになるのだなあ そう、ぴるす君の胎内で、新たな命が芽吹かんとしているのだった。ブリッブリリリ!! あっ湯川が喰われた え?ぴるす君と湯川君の子なわけなかろう。同性愛で子はできん。生物の勉強が足らないぞ それでは歌舞伎式遺伝子工学の546ページ『バンテリアンデスワーム』の項を開いてください

17/12/23(土)04:42:00

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