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2019-03-18のスレッド一覧 5253件

復讐は何も産まないというのは、果たして本当なのだろうか? この言葉の指す「産む」とは、物理的な形のあるもの産み出す生産性を指すのだとすれば、そう言えるだろう。 だが、そうなると、形あるものを残すことのない、私が修めている歌舞伎にはそれがないという事にならないだろうか? しかし、歌舞伎が何も産み出さないという事はないと思う。確かに見得を切った所で無から何かが出ずることはない。しかし、役者が見得を切ったとき、それを観る観客達の心中には必ずや何かしらの情動が生まれる筈だ。 人は物理的に豊かならばそれでよいなどという単純な生き物ではない。喜怒哀楽を初めとした情動による心の充足もあってこそ、人が人たる由縁ではないだろうか。 私はその疑問を確かめようと、早速ぴるす君の首を飛び六方で作り出した刀で跳ねてみた。どうだぴるす君。私が憎いかね?問いかけたが反応はない。私の心もひどく穏やかで、怒りや悲しみ、喜びを感じることは終ぞなかった。 …だが、どうしてだろう。意味もなく爽やかな気分になった。ならば復讐にも意義はあるのではないか?答えには遠いが、何か閃きの種のようなものを見つけた気がする私なのであった。

19/03/18(月)23:27:11

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