19/03/18(月)22:31:18 「ザリ... のスレッド詳細
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19/03/18(月)22:31:18 No.577206074
「ザリガニ釣りですか」 「おう。まあ俺が子供の頃良く近所の用水路で釣ったもんだが…」 目を輝かせる昭和きのこ、ゾンビィ4号紺野純子を見ていた巽が溜息をつく 「お前はあれか、ザリガニ並か…」 「むっ、釣られ易いという意味ですか?」 「いや。だが俺にはちくとした先入観があったからな。昭和のアイドル紺野純子… お前が釣り好きだとは知っていたがこういうのも喜んでくれるとはな」 「いいじゃないですか。好きなものは好き、なんですから」 むくれたきのこ饅頭がジト目になると流石に巽の方も悪いと思ったのかすまん、と漏らす 付け入りどころだかと純子は思った。キャストして、食いついて貰うのには良いタイミングだろう 「それならば形に示して下さい」電光石火、釣りデートの約束を取り付けた つもりだった 「すまんお前ら!外せん営業が入ったからお前らで行ってくれい!」 頭を下げ車に乗り、仕事に出かけていく巽の後にはバケツとタコ糸、そして餌のゲソと割り箸を持ち 何故こうなったのか…と顔を見合わせる純子とリリィの姿があった。
1 19/03/18(月)22:41:44 No.577209759
巽は出かけてしまったがそもそも今日は二人ともオフである 特にする事もない、ならば釣りであろう 大物を逃した感はあっても出かける予定までが無くなる訳ではないのだ どちらともなく行こうか、と歩き出す 巽曰く洋館側の用水路にもどうやらアメリカザリガニがいるらしい 発言からすれば時折釣りに出ているようだった 「けど、リリィさんはどうしてザリガニを?」 「え?だってほら。アスタコNEOみたいじゃん」 「ごめんなさい。あすたこ?たこですか?」 「ううん。重機でね、アームが2つあってハサミみたいで格好いいの」 「ははぁ…重機というと私はクレーン車位しか知らないんですが。鉄球のついた…」 「あ!分かるよそれ!なんとか山荘で壁壊してた奴でしょ」 「浅間山荘ですね」 あまり話した事のない二人だったが、これも何かの縁であろう ぶらぶらしながら雑談に興じる小春日和の畦道。天気も、そして心地も悪く無い。
2 19/03/18(月)22:46:09 No.577211256
やーらしか
3 19/03/18(月)22:47:14 No.577211601
ザリガニ釣りはさほど難しくない、というか基本入れ食いである タコ糸に割り箸を結びつけて餌になるイカゲソをくくりつけて、垂らす するとザリガニが釣れる。これだけ、すごい、簡単。気持ちいい 「うーわ見て純子ちゃん。もう取れた!」 「ね、簡単でしょう」 「たつみ言ってた通りだ…すっごい!」 「うふふ。良い顔ですね」 「ん?そーお?けどリリィいつでもキラキラ笑顔でしょ?」 「まあそうなんですけど。あ!こっちも釣れましたよほらほら!おっきい!」 「純子ちゃんもいい顔してんね。そういう顔もするんだ…」 正直お互いに、少しだけ遠慮していた所があった 天才子役と伝説のアイドル。「作っているところがある」という先入観 「あ…もうバケツがいっぱい」「これたつみに見せようよ。絶対悔しがるから」 「いいですね…きっとあの人、悪ガキみたいに悔しがりますよ」 二人して、クスクスと笑う。
4 19/03/18(月)22:48:06 No.577211892
はー!こいつらまた乳繰り合ってるでありんす!!!
5 19/03/18(月)22:48:16 No.577211959
ザリガニってぶっちゃけ餌なくてもその辺の猫じゃらしで釣れるよね…
6 19/03/18(月)22:49:20 No.577212349
たまにはおねショタもよかね!
7 19/03/18(月)22:52:35 No.577213434
「結局さー。一番作ってんのあいつじゃん。ねえ純子ちゃん」 「そうかもしれませんね…」 わきわきとザリガニひしめくバケツを二人で抱えながら帰路につく 「特にほら、たつみ純子ちゃんの前じゃカッコつけたがるからさ 何か一緒に釣りしてる!って知ってちょっとだけリリィほっとしたの」 「私はリリィさんが川釣りをしたって聞いて羨ましいなって思ってましたよ」 だから、今日は楽しかったけど少しだけ残念ですと純子が呟く 「いーじゃん別に。これで終わりじゃないんだからさー」 「そうですね…ねえ。リリィさんも今度行きましょうよ、釣り」 「リリィかにさんとかエビ見てたいんだけど」 「ならエビを釣りましょう。埠頭だと釣る方法があるんですよ、実は」 「なになにマジで!?リリィ行きたい!いーよねハサミ!」 「ただ、夜でないと難しいので…巽さんを上手く説得しないと」 「なら簡単じゃん!リリィと純子ちゃんの二人で両側からさー!」 紺野純子本日の釣果:釣り仲間+1 ザリガニバケツ一杯
8 19/03/18(月)22:53:40 No.577213810
そのザリガニどうするんだろう
9 19/03/18(月)22:53:49 No.577213873
返してきなさい!
10 19/03/18(月)22:54:08 No.577213975
こいつ…挟む気だ!
11 19/03/18(月)22:54:41 No.577214140
挟みたかー!
12 19/03/18(月)22:57:00 No.577214986
挟んでる間純子ちゃんはたつみが騒がない様に口抑えててね 指を唇に当ててるだけでいいよ
13 19/03/18(月)23:03:35 No.577217217
よかね!
14 19/03/18(月)23:04:51 No.577217634
このまま3Pでありんすね?
15 19/03/18(月)23:06:16 No.577218121
「そういえばさ、ねえ純子ちゃん。釣ったら自分でハサミ千切った奴がいたじゃん」 「ああ。あれは自切といって、危険を感じたらとっちゃうんです」 うへー…痛くないのかな…と心配するリリィに 純子は甲殻類はもし腕が取れてもいずれは再生できる事を教えてあげた 「すごいんだねあいつら」 「ま、私達も再生しますけどね…」 リリィカニじゃないもん!という予想通りの答えの後再び二人は笑う 「たつみはどうだろうね」「えっ…」 「あいつさ、リリィ達がもしいなくなったらどうすんだろ」 あの人は強いですから、と言い掛けてつい押し黙る ゾンビィの気も知らないで勝手な事ばかり言っていると最初は思っていた だがそうではない事は今なら分かる。共通の趣味の事を楽しそうに話す彼ならば、尚更だ フランシュシュという手足がもし欠ける事があれば、彼はその痛みに耐えられるだろうか… 「離れてやる気はないけどね」「…そうですね」 釣り上げたなら、責任は取るべきだ。二人は軽く頷き静かに帰路を行く。
16 19/03/18(月)23:09:25 No.577219153
蜘蛛の糸(取り餅着き)で無理矢理フィッシュされちゃったもんね…
17 19/03/18(月)23:10:02 No.577219349
急に重くなった…
18 19/03/18(月)23:13:32 No.577220476
釣った魚にちゃんとエサを食べさせるでありんす!
19 19/03/18(月)23:23:10 No.577223687
ずっと挟みなんし!