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2020-01-23のスレッド一覧 4496件

思いは言葉にしなければ伝わらないように、殺意は殺さなければ伝わらない。 ぴるす君だったものが辺り一面に広がる中で彼の最期の思考を思いやる。 彼は殺意を感じてくれただろうか。私の物だけではない。松本幸四郎、松本白鸚という人物に仮託された全ての殺意をだ。 残念ながら恐らくは否だろう。死に直面した人間が思うのは相手の殺意ではない。自らの恐怖とその恐怖から逃れたいという恐慌だ。 私がぴるす君に伝えたいのは死んでくれ消えてくれという祈りのような憎悪と嫌悪である。 だがそれは形にすればするほど彼の態度は頑なになる。嫌われたくない、憎まれたくない、死にたくない。 だからこそ殺しても殺しても殺したりない。いつまでたっても殺されるべきだと心から納得してくれないから。 ああ、きっとぴるす君もそうなのだろう。荒らしても荒らしても荒らし足りない。自分が管理権を持つべきだと誰も心から納得してくれないから。 奈落にまた一人ぴるす君が落ちる。それは言祝ぐべき浄化の所作であり、忌むべき無理解の証左である。 客の居ない花道を六方で退場する。東西南北天地を指す見事な型のその実が答えを探す当てのない彷徨だと誰が知るだろう。

20/01/23(木)23:06:24

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