…以上が我が幕間の顛末である。まったく…天下鎮定の為とはいえ、
我が意識を越えてこの身が反射的に動いてしまうばかりに、
後始末を担う我が妻にはいつも苦労をかけている。
穏和な淑女の内助の功に甘えてばかりのこの身を情けなく感じる。
「ははは、その苦労話は惚気話にしか聞こえぬぞ東邦の覇王。
奥方と貴殿は一体となって互いを支えておられる。何を恥じることがあろうか」
「うむ…。聞けば聞くほどに微笑ましい話だ。夫あっての妻、妻あっての夫。
妻には苦労をかけた分、充分労う方法をじっくり考えるが良いだろう」
「つーかむっちゃ良い嫁さんじゃね?うちのなんかあれよ?
そんな優しい奥さんなら明日の休日にどっか連れてってあげればいいじゃん?」
ふむ…。では虞の好みとする遠駆けに誘うとするか。では。
「え?もう解散するの?まだ来て1時間だよ」
「花金なればこそ我が愛と深々と語り合う時間が欲しい。許されよ冠位の大弓兵」
「余も早くシータを探しに行かなければ…」
私も妻の元に急ぐとしよう。今宵も良き集会であった。諸兄らに感謝する。
20/02/07(金)23:33:57
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