虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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2022-08-25のスレッド一覧 5002件

「また、二人だけの秘密が増えちゃいましたね」 未だぐっすりと眠る頬に手を当てた後、起こさないようにゆっくりと立ち上がる。 先にダメになって、それからもずっと私も知らない秘密を暴かれて、頑張ってくれて…… 甘えあって、息抜きのつもりが自分ばかり。それでもこうして子供のような寝顔を見ると、こんな自分でも少しは癒やしてあげられたのかなって自信になる。 「あっ、溢れて……」 本当はあるのになくなっちゃったフリをして、そこで止めればいいのに、もう止める理由もなくて。ちり紙を掴む左手の重さに笑みが浮かぶ。 色んな意味で弛んじゃった体とはいえ、ウマ娘だけあって回復だけは自信がある。せめて少しは歳上らしく、シャワーを浴びて、朝の用意を…… 「あれ、ええと……起きて、ます?」 力強い手が腰に巻きついて、指がお腹に沈み込む。立ち上がったばかりなのにそのままベッドに座り込んだお尻が、火傷しそうな体温を伝えてくる。 やっ、歯磨きくらいは――んぅっ♡ 二人で急いで汗を流す。たったの一回、名残惜しいけどいつかと違って遅れたら怒られるだけじゃ済まないのが大人の世界。 でも、スケジュールに追記するくらいはいいですよね?

22/08/25(木)17:51:14

155レス

 きみと出会った日のことを今でも覚えているよ。はじめてきみに触れたときから、世界が暖かくて素敵なものになったんだから。きみは少しだけ汚れていて、ちょっぴり寂しそうで、だけどぼくと顔を合わせた途端に、今日までぼくのだいすきな笑顔を向けてくれた。きみとぼくはすぐにともだちになったよね。水遊びをやり過ぎたら尻尾が水を吸っちゃって、家の中がびしょ濡れになったのをまだ覚えてるかな。そうそう、確かあの頃はバケツの中に入るくらいしかなかったんだっけ。ぼくもきみもすっかり背が伸びて、今じゃ一緒にお風呂に入るのも一苦労なのに。はじめてのご飯はテーブルいっぱいに並んで、まるでパーティーみたいだったよね。卵焼きはちょっと焦げちゃってたけど、あれからお母さんに料理を教えてもらって、すぐに完璧なものになった。それから、家の中でボール遊びをしてお父さんの作ったステンドグラスを割ったり、外で遊んで泥だらけになってお母さんに叱られたりもしたなぁ。ふたりとも小さかったから、子ども用のアスレチックを家の中で組み立てたりもしたっけ。きみとぼくの部屋が秘密基地になったみたいで、いつまでだってあそこに居られるような気がしたよ。

22/08/25(木)00:49:56

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