慌てて物陰に隠れたはやいさんは、小脇に抱えた女の子に声をかける
「Heyかまいちゃん,Targetのお出ましだぜ!Are you ready?」「ま、待って」
かまいさんはその名の通り構われたがりの鎌鼬なのだが、まだ大人でないせいか
旋風の如く素早く動けるという訳では無い。それでも自分のご主人には一度位は
鎌鼬らしい事をやったと誇りたい、という事ではやいさんに協力を仰いだのだ
「もし失敗して大怪我させたらって思うと…悪い子だって怒られちゃう…」
「Don't Worry!ああ見えてウチのご主人は頑丈なんだ。じゃあ行くぜ…GO!」
その刹那、青い閃光が「」に躍りかかる。まずはやいさんが相手の足をかけ
かまいさんが手の鎌で切り、終いに薬を塗る。そのはずだった
(どうしよう…!お薬落としちゃった…!)(What!?)
これでは彼女は鎌鼬の役務を全う出来ず自信を失ってしまう「かくなる上は!」
事を終え、はやいさんは冷や汗を拭いながら言う「ふぅ…どうなるかと思ったが
ウチのご主人が罵倒しながら唾垂らせば元気になるTypeの人間で助かった…」
(なんで?)知らない世界を覗き見て少し大人になったかまいさんだった
17/07/28(金)00:03:58
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