民宿の軒に笹を括り付け、皆が、思い思いに短冊を括り付ける。あっという間に彩られる笹。私たちは、大遅刻の七夕を催していた。私も今夜やると聞いたときはなぜ今更なのだろう、とも思ったが、彼女が関わっていると聞いたら、納得してしまった。
「いや~、カルデアでは七夕とかやらんし、だったらやるのも悪くないじゃろ。というかわし抜きで夏を楽しんでおったとかちょっと許せんし」
そう、ノブナガ。彼女が発案者だと聞いたら納得するしかなかった。同時に、断れないことも察してしまった。彼女も同じ民宿に泊まっているのだから、何があっても巻き込まれるだろうと。
そういうわけで今頃七夕祭りをすることになった。ただ、祭りと言っても大掛かりなものではない。短冊を吊るして、料理を食べて、余興をやって。一種のホームパーティーのような規模でやるらしい。
19/07/20(土)23:56:09
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