虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

2022-02-23のスレッド一覧 3040件

「距離もバ場もローテーションも関係ない。夢さえあれば走れる」 ───怪物と、アイドルウマ娘と呼ばれたウマ娘が何時かそう言っていたのを今でも覚えている。 ───だから、私は、人としてもウマ娘としても半端者の私は、ウマ娘として走る事を決めた。 「ふぅン…尻尾はあるけど耳はない、きみは男女でいうところの半陰陽というやつだねぇ」 ───うん、知ってる。 「君がヒトミミと競争するのはレギュレーション違反。けれどウマ娘としてはなりそこないにすぎない、地方でだって一つも勝てやしないさ」 ───それも知ってる。 「……それでも歓声の中を走りたいなら方法は一つしかない。さあ人間性を差し出したまえ!モルモット君とおなじように!」 ───彼女の、タキオンの言葉は半分正しくて半分間違っていた。 ───私がウマ娘と渡り合うには人間性だけじゃ足りない。命と魂も差し出す必要があったんだ。 「普通にヒトミミとして生きていたら超一流アスリートだったのにどうして…」 「ヒト相手のヌルいかけっこで満足できるもんかよ!トップスピードのウマ娘と張り合える存在だぜ!?」 「ああ、彼女はきっと速さのその先を見たかったんだねぇ」

22/02/23(水)10:57:52

1レス