虹裏img歴史資料館

1 22/02/23(水)02:16:35 No.900180081

写真見てカレハガ科かと思ったらヤママユガ科だったんぬ 新大陸の昆虫は難しいんぬ…

2 22/02/23(水)02:19:24 No.900180720

滅びるわけにはいかんから増える

3 22/02/23(水)02:20:23 No.900180945

大発生したから食ってたのか 食ってたから大発生したのか

4 22/02/23(水)02:21:12 No.900181128

松が無くなったら滅びるから調整されるんぬなー

5 22/02/23(水)02:22:43 No.900181457

日本のマイマイガなんかそうなんぬが、大発生が続くとイモムシ食に特化したオサムシの仲間や寄生性捕食者、核多角体ウイルスみたいな感染症が増えて消えていくんぬ でも葉をたくさん食べられた木は成長が悪くなったり弱ったところにキクイムシが入って枯れてしまうこともあるんぬ

6 22/02/23(水)02:23:54 No.900181714

日本に来て杉食ってほしいんぬ

7 22/02/23(水)02:25:46 No.900182079

松食うやつなんて松脂臭そうだけど美味いのかな…

8 22/02/23(水)02:25:57 No.900182122

>日本に来て杉食ってほしいんぬ マツはマツ科でヒノキはヒノキ科で系統的にそこそこ離れてるからこの両方を食べる食葉性昆虫はほとんどいないんぬ… 日本のスギだとスギドクガの大発生の記録があるんぬが最近発生したって情報を聞かないんぬ

9 22/02/23(水)02:26:49 No.900182313

2020年には3度目の大発生があったと予測されてるんぬけど 同じ年にオレゴン州中央部で大規模な山火事があったせいで被害の全容がいまだに掴めてないんぬ それどころかおそらくポートランド港からの積み荷に紛れ込んで出てきたと思しきパンドラ蛾がグアムでも確認されちゃったんぬ https://www.bendbulletin.com/localstate/pandora-moth-outbreak-returns-for-one-more-summer/article_b8785944-e0e0-11eb-863b-5ba8e2a95610.html

10 22/02/23(水)02:27:12 No.900182391

加工してなんとか商品にできんかね？ 要はタンパク質なわけだし

11 22/02/23(水)02:27:50 No.900182523

なんでもいいから杉の木を絶滅するまで食い尽くす虫輸入するんぬ...

12 22/02/23(水)02:28:51 No.900182713

>加工してなんとか商品にできんかね？ >要はタンパク質なわけだし 無茶言いなさる

13 22/02/23(水)02:29:46 No.900182885

家畜の栄養豊富なご飯にするのはいかがなんぬ？

14 22/02/23(水)02:36:02 No.900184045

日本は日本でマツノザイセンチュウとカシノナガキクイムシが大変な事に…

15 22/02/23(水)02:37:13 No.900184263

自滅するまで増えるのをやめないなんて生命のバグなんぬ

16 22/02/23(水)02:39:23 No.900184645

ぬ パイウテはユタ州の州名の由来にもなったウテ（Ute）と呼ばれる人々の一族なんぬ ウテはユタ州からコロラド州を中心にカリフォルニア、ネバダ、オレゴンにまで広がる広大な土地を季節ごとに周回して狩猟採集を行ってきた民族なんぬ けれどもウテはおそらくコマンチの言葉かスペイン語を起源とする別称で 現在は彼ら自身の自称であるヌミック（Numic）と呼ばれることが多いんぬ 語族的にはユト・アステカ語族といって中南米と起源を同じくするだけあって彼らは農耕を知っていてかなりの量のタバコを栽培していたんぬけど カリフォルニア以北の土地が彼らの主穀トウモロコシを育てるのに適さない土地だったために19世紀まで狩猟採集を主に行っていた人々なんぬ それで季節ごとに非常に多種類の食物を食べていたんぬ パイウテ（Paiute）は一説にはコマンチの言葉で「虫を食べる人」の意なんぬ

17 22/02/23(水)02:39:58 No.900184744

カタビロオサムシカッコいいんぬー

18 22/02/23(水)02:40:26 No.900184825

毛虫に効く核多角体病ウイルスは生物農薬として活用されてるらしいんぬ 国内でも高尾山でハラアカマイマイに散布されことがあると聞いたんぬ

19 22/02/23(水)02:47:16 No.900186071

エゾカタビロはあんまかっこよくないんぬがクロカタビロ系統はいいんぬ ミヤマカタビロの奴は今どこで何してるんぬ…

20 22/02/23(水)02:49:36 No.900186406

ぬ パイウテはピアギを採集するのにまず松の木を見て回るんぬ 十分太ったおいしそうなピアギがいる松を見つけたらその周りに深さ30～80cmほどの溝を掘るんぬ 終齢幼虫のピアギは他の多くの蛾と同じく羽化するのに木から降り土の中にもぐり込んでからサナギになるんぬけど この深い溝は林床の土と違って柔らかくないのでピアギにはもぐり込めず登って這い出ることもできないんぬ 結果ピアギ達は溝の底をうろうろするだけでパイウテの人々は待っているだけで食べ頃のピアギがどんどん溝の中に溜まっていくって寸法ぬ

21 22/02/23(水)02:57:59 No.900187564

ぬはエゾカタビロの方が好きなんぬ… あの点刻がいいんぬ…

22 22/02/23(水)02:59:32 No.900187792

ピアギが溝の中に溜まる間に人々はその傍らで火をおこしてたくさん砂を焼いておくんぬ そうして捕まえたピアギを熱い砂の中に混ぜ込んで蒸し焼きにするんぬ 写真で見るとわかるんぬけどピアギには細くやや長い毛が生えていて この毛に毒はないらしいんぬけど食べる上ではやや頑丈でジャマなんぬ そこで熱い砂の中で蒸し焼きにすることで毛が焼け縮んで食べやすくなるんぬ 焼けたピアギはさらに天日干しするか燻製にして貯蔵したんぬ 食べる時には同じく彼らの重要な食糧の松の実といっしょに石製の手臼でつぶしてペースト状にしてそのまま食べるか いったん水で戻してから他の野草や肉なんかといっしょにシチューのようにして食べていたんぬ 彼らと一緒に食べた入植者の記録によるとその味は「干し肉」「ベーコンの表面の皮」のようだったらしいんぬ

23 22/02/23(水)03:07:07 No.900188992

>パイウテ（Paiute）は一説にはコマンチの言葉で「虫を食べる人」の意なんぬ つまり長野県民

24 22/02/23(水)03:09:26 No.900189349

加工が容易く料理に応用が利く優秀な食品に見えるんぬな しかもうまそうなんぬ

25 22/02/23(水)03:12:14 No.900189797

元来の虫食は供給が難しいから食料として中々大変だけど 大量に発生して獲るのが楽なら十分だな 栄養価高そうだし

26 22/02/23(水)03:13:21 No.900189963

パンドラ蛾でググってまとめ類の記事はひっかからないから 久しぶりの研究家キャッツだ(ﾌﾞｫｫｫｫｫ)

27 22/02/23(水)03:14:01 No.900190049

話を聞く分には結構美味そうなんぬ 食べてみたいんぬな

28 22/02/23(水)03:14:44 No.900190146

このぬたちはどこからこういった知識を仕入れてくるんだろう（ﾌﾞｵｫｫ

29 22/02/23(水)03:14:51 No.900190164

食べてみたいけど今度捕獲されすぎて絶滅とかなったらそれはそれで困る

30 22/02/23(水)03:16:05 No.900190337

やはり芋虫か…

31 22/02/23(水)03:16:31 No.900190394

米食え米

32 22/02/23(水)03:20:33 No.900190952

ぬ カリフォルニア州モノ郡にあるモノ湖という内陸塩湖には同じパイウテの一族であるクカディカディ（Kucadikadi）が住んでいたんぬ モノ湖はアルカリ性の水質で塩分濃度の高い世界的にも珍しい塩湖で 成立年代は少なくとも76万年前で北米でも最も古い湖と考えられているんぬ その高い塩分濃度のせいで湖には魚類は全く住んでいないんぬ 天敵のいない湖で増えまくったのはアルテミア科のブラインシュリンプといういわゆるシーモンキーの仲間と エフィドリデ科のミギワバエという水棲ハエの仲間なんぬ 2000平方キロという広大な湖面を両種あわせて数兆匹といわれる個体数が羽化するんぬ それを目当てに集まるのは40種弱300万羽ともいわれる大量の渡り鳥と人間なんぬ そうぬ人間もぬ クカディカディは近隣部族のマリポーサ族（現ヨクツ族：Yokuts）の言葉で「ハエのサナギを食べる人」の意なんぬ

33 22/02/23(水)03:22:14 No.900191174

インディアンキャッツなのか昆虫食キャッツなのか

34 22/02/23(水)03:23:43 No.900191363

>天敵のいない湖で増えまくったのはアルテミア科のブラインシュリンプといういわゆるシーモンキーの仲間と >エフィドリデ科のミギワバエという水棲ハエの仲間なんぬ ほぼ２種類で湖一個占有してるのか

35 22/02/23(水)03:33:57 No.900192596

Ephydridaeはそのままミギワバエ科と訳してもいい気がするんぬ 原文読んだわけではないんぬが多分日本昆虫目録の双翅目編でも多分そうなってるはずなんぬ Ephydra属自体は日本にも別種が生息してるのでE. hiansにミギワバエという和名を宛てるのは考えどころなんぬな

36 22/02/23(水)03:41:09 No.900193424

モノ湖に生息するミギワバエは主にエフィドラ・ハイアンという種で このハエは春から秋にかけて水中で卵から孵化すると周囲の藻を食べて成長するんぬ 成虫になるまでにはおおよそ2～3週間なんぬけど孵化する時は水際の石の下で小型の豆粒大のサナギになるんぬ クカディカディの人々は湖の周囲を歩いて石をひっくり返してはこのサナギを大量に集めるんぬ 集めたサナギを熾き火で炒って手で揉むとまるで穀類を脱穀するかのように虫殻が割れて中身の白いサナギが得られるんぬ クカディカディはこのサナギをシーズン中に食べつつ同じく集まってきた渡り鳥をも狩って生活していたんぬ その味は非常に脂っこくナッツのようで塩湖由来の塩分もついて非常においしかったという話ぬ モノ湖はその後国定公園となりクカディカディも今はモノ湖には住んでおらずマデラ郡ノースフォークやカーン郡ブエナビスタに住んでいるんぬ 今のモノ湖は１万年以上前のハエと野鳥の天下に戻ったんぬ https://thesecondpromise.wordpress.com/2010/12/27/the-brine-fly-larvae-eaters/

37 22/02/23(水)03:41:31 No.900193462

idaeが科の接尾語なんぬなあ

38 22/02/23(水)03:44:14 No.900193762

モノ湖ってめっちゃキレイなとこなんぬな

39 22/02/23(水)03:45:46 No.900193913

>マリポーサ族 ルチャプロレスが得意そうなんぬ

40 22/02/23(水)03:51:10 No.900194471

>ほぼ２種類で湖一個占有してるのか 多数の亜種が含まれるので２種のみとまでは行かないはずなんぬけど 特異な環境なんで占有できるのは確かに彼らだけなんぬ ただ彼らに寄生する線虫類こそが真の占有者とも考えられはするんぬ… https://www.atpress.ne.jp/news/194815 >Ephydridaeはそのままミギワバエ科と訳してもいい気がするんぬ >Ephydra属自体は日本にも別種が生息してるのでE. hiansにミギワバエという和名を宛てるのは考えどころなんぬな ぬもほんの一瞬迷ったんぬけど今のところ標準和名（実用標準名はアルカリミギワバエ）が定まってないと思うんぬ ミギワバエの名称は農林省農業技術研究所の報告に拠ってて かつてはネット上でも閲覧できたんぬけど今探したらなくなってるんぬ… おそらくこの本にも収録されてるんぬ https://www.amazon.co.jp/dp/4274068935

41 22/02/23(水)03:56:42 No.900195007

>モノ湖はアルカリ性で塩分濃度が海水の約３倍ほど高い塩湖であり、通常生物にとって有毒であるヒ素を豊富に含むことで知られています。 この住民たちはこんな湖に住む虫食べて平気だったんぬ…？

42 22/02/23(水)03:59:47 No.900195263

>この住民たちはこんな湖に住む虫食べて平気だったんぬ…？ 影響が出るまで食べ続けるころにはおそらく寿命なんぬ 中毒よりも恐いのは餓死なんぬ…

43 22/02/23(水)04:00:22 No.900195314

ハエはともかく芋虫は食べるハードル低そうだね カミキリの幼虫とか虫こぶ作る外来種とか絶品だと聞くから

44 22/02/23(水)04:02:00 No.900195464

定住でなくたまに来てムシャムシャするくらいならあまり気にしなくてもいいかも知れんぬなー

45 22/02/23(水)04:07:55 No.900195979

年中食べる訳じゃないだろうから丁度いいんぬな

46 22/02/23(水)04:10:06 No.900196137

>ハエはともかく芋虫は食べるハードル低そうだね >カミキリの幼虫とか虫こぶ作る外来種とか絶品だと聞くから 芋虫は主食には到底ならないけどおやつ代わりに世界中で食べられてるんぬ 毒さえなければ栄養豊富で高たんぱくで簡単に採れる理想的な食料なんぬ

47 22/02/23(水)04:19:55 No.900196862

パイウテが主に割拠していたネバダ、ユタ、オレゴン、カリフォルニアはグレートベースンという広大な盆地を含む地域で 定住農耕に適さない（グレートベースン一帯は現在でも農業適地とは言い難く主に畜産が盛ん）代わりに豊かな植生があって 主に狩猟採集を行っていた彼らは虫を含む非常に多種の食糧を季節によって周遊することで得ていたんぬ 特にウテだけでなくショショニ、ワショー、クラマス、アチョマウイその他西部に住んでいた全てのネイティブアメリカンが食べていたのはバッタ類ぬ 現代農法の時代になり今盛んに農業を行っているカリフォルニアのセントラルバレーでは度々バッタ類の発生があって重要な農業害虫になってるんぬけど これもあるいは食糧利用（と天敵となる野生動物）が減ったことが原因かもしれないんぬ… 我々人間もまた自然の一部なんぬ

48 22/02/23(水)04:21:37 No.900196988

こういう人間の営みも自然の一部として破綻せず機能してる話を聞くとなんとも言えない気持ちになるんぬ 狩猟採集民に倣うようなライフスタイルはできないものかぬ

49 22/02/23(水)04:22:14 No.900197034

グレートベースンは農業に適さないどころか砂漠なんぬ 塩の湖もたくさんあるんぬ

50 22/02/23(水)04:23:55 No.900197163

>虫こぶ作る外来種とか絶品だと聞くから フェモラータオオモモブトハムシかな 杏仁豆腐みたいな匂いがすると聞くわ

51 22/02/23(水)04:26:48 No.900197367

>グレートベースンは農業に適さないどころか砂漠なんぬ >塩の湖もたくさんあるんぬ ぬ とは言ってもクーガーやコヨーテが有力な捕食者として分布するくらいには プロングホーンやミュールジカのような草食動物を養うだけの充分な植生はあるんぬ もちろん南側は特に乾燥が激しくそのもの砂漠なんぬ モハビ・ウェイストランドであるところのモハーヴェ砂漠なんぬ

52 22/02/23(水)04:28:53 No.900197539

サンセット・サルサパリラが飲めるんぬ！

53 22/02/23(水)04:31:35 No.900197746

土地のアガリだけで産業が成立するほど富んでる土地なんてそうそう無いのかもしれないんぬ 人口をパワーにするにしてもそれを養うメシは他所の土地から得るんぬ

54 22/02/23(水)04:33:39 No.900197903

土地だけあっても実りが育つとは限らないんぬ だからこうして灌漑して窒素をぶち込むんぬ …塩類集積できたんぬ！

55 22/02/23(水)04:37:00 No.900198139

>こういう人間の営みも自然の一部として破綻せず機能してる話を聞くとなんとも言えない気持ちになるんぬ >狩猟採集民に倣うようなライフスタイルはできないものかぬ 養える人数の桁が変わっちゃうからなあ

56 22/02/23(水)04:38:24 No.900198221

面白いスレだった

57 22/02/23(水)04:39:53 No.900198310

もっと虫食知識吐けオラッ！（ﾌﾞｫｫｵｵ

58 22/02/23(水)04:39:53 No.900198311

それ自体をやりたくてやってたわけじゃなく取れる手段の中でそれが最適だったわけで もっと楽で便利なものができちゃうと難しいよね…

59 22/02/23(水)04:40:29 No.900198346

ほんの少しだけ芋虫を食べてみたくなるスレだったんぬ ハエのサナギは…ちょっと…

60 22/02/23(水)04:43:21 No.900198532

いかがでしたか？じゃ出てこない教養ぬはえらいな…