「私で良かったんですか?」
トレーナーさんとこういう仲になってから幾度も繰り返した問い掛けです。
「お前も飽きないな…何度も言ってるがお前だからこうしてるんだ」
「でも…」
あの頃のスズカさんとトレーナーさんは誰が見ても恋人一歩直前という感じでした。それを私がスズカさんの居ない間に掠めとったんです。
しかもお世辞にも褒められたやり方ではない…トレーナーさんの男の部分に働きかけるやり方を使ったんですから、客観的にも泥棒猫以外の何ものでもないはずです。
こうやって彼の腕の中で寝ていると、本当に幸せで…ふとこの幸せがどこかに消えていってしまうんじゃないかって、不安になる時があるんです。
「…今だから言うがな、スズカの気持ちは分かってたよ。でもあいつとどうこうなるつもりは全く無かった。スズカは夢なんだよ」
「でもお前にお母ちゃんになりたいって言われた時にな、スペとならそういう夢を追うのも有りかもしれないなって思えたんだよ。…下着姿で迫られたのには驚いたが」
この話は初めて聞きました。
今思い返してもどうかと思う告白でしたけど、トレーナーさんも私と同じ夢を想ってくれたのなら本当に嬉しいです。
19/05/28(火)23:35:40
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