虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    22/05/18(水)23:17:09 No.928988966

    あれはほんの気の迷いだった。 俺達トレセンの学生はトレーニングの他にも学業があり、勿論テストだってある。 テストの点数が悪いとトレーナーにも迷惑がかかるので勉強も疎かにはできないのだ。 これはシャフリヤールと勉強会をしていた時の事だ。 「ふぅ……ちょっと疲れた……。この姿だと肩がこって仕方がない」 ちゃぶ台にでかい胸を置き、一息ついているシャフリヤール。 そして俺をチラリと見て一言。 「揉むか?」 いたずらっぽくニヤニヤしているので 「……揉まない」 と否定をする。 ブーと不服そうなシャフリヤールを見ていて俺は思ったのだ。 (こいつの王冠……大きいな……)

    1 22/05/18(水)23:17:37 [s] No.928989141

    シャフリヤールは普段から王冠を頭に乗せている。 元々は勝負服の衣装の一つだったが、ドバイから帰ってきてからずっとつけている。 そして自分の中に疑問が浮かび上がる。 (これを取ったら……どうなるんだ……?) 思えばこの王冠をつけてからウマ娘に変身するようになっている。 ならこの王冠を外したらどうなるのだろうか。 いつもこちらがドギマギさせられているのだ。 たまにはこっちから仕掛けてもいいだろう。 そう思いシャフリヤールの頭に俺は手を伸ばした。 そして油断しているシャフリヤールから王冠を簒奪したのだ。 「なにをする!?」 そう言った次の瞬間、シャフリヤールは 空気が抜けた風船のように萎んでいってしまったのだ。

    2 22/05/18(水)23:17:55 [s] No.928989271

    「え?」 何が起こったのかわからない。 手元にはシャフリヤールの王冠。 眼の前にはシャフリヤールだったものの皮。 「あーあ、そなたは禁忌に触れてしまったな」 どこからともなく声がする。 「誰だ」 「余だ。余こそが真のシャフリヤールだ」 なんと王冠から声が聞こえてきたのだ。 「何を言っている……」 「余は外宇宙からやってきた宇宙ウマだ。こうやって地球のウマ息子やウマ娘を宿主として存在している」 「ならこの眼の前にいるこの娘はなんだ?」 「余の前の宿主だ。もっとも、もう余とは関係無いがな」 淡々と王冠が喋る。

    3 22/05/18(水)23:18:21 [s] No.928989439

    「そなたは余の正体に気がついてしまったようだな。丁度よい、そなたの身体を次の余の身体にするとしよう」 そう言った後、自分の意志に反して頭に王冠を装着させようとする。 「やめろ!」 「よかったな、そなたは念願のダービーバになることができるぞ。もっともエフフォーリアとしてではなくシャフリヤールとしてだが」 「違う!俺は俺として……!」 「もう遅い余」 そうして俺は戴冠した。 だけど最後まで僕はこの宇宙人に抵抗することを諦めなかった。 エフフォーリアとしての自我を私は維持しようとする。 余は最後まで、ぜったいにあきらめない。 まけてなるものか……。

    4 22/05/18(水)23:18:43 [s] No.928989582

    目が覚める。 眼の前には頬杖をつき、頭に王冠を乗せたシャフリヤールがいた。 「ようやく目覚めたかバカモノ。余と勉強すると言いながら……」 「シャフリヤール!」 喋り終わる前に俺は彼女を抱きしめた。 抱き寄せたときにむにゅりと柔らかい感触がしたが気にしない。 「どっ、どうしたのだ一体!?いつもと違って情熱的ではないか!」 珍しく慌てているシャフリヤールだが、そんな彼女が今ここにいる。 そのことがとても嬉しかった。 「ええいっ!少し苦しいから離れるんだ余!」 と突き飛ばされてしまったのだ。

    5 22/05/18(水)23:20:39 [s] No.928990407

    「で、夢の中で余の王冠を外したら実は王冠が余でその正体は宇宙人ってことか?」 「あぁ……」 シャフリヤールの前で正座させられ、事の経緯を説明した。 「それで夢から覚めてみたら眼の前に絶世の美女がいて思わず抱きしめてしまったのか……」 「面目無い……」 シャフリヤールは呆れながら言った。 「そなた、余の事好きすぎんか?」 「え……」 「夢でまで余を見るとか余、愛されすぎでは?」 クネクネしながらシャフリヤールは言う。

    6 22/05/18(水)23:21:15 [s] No.928990647

    「それで、そなたどうするのだ?」 「何が……?」 「余の王冠、取ってみるか?」 「え?」 「そなたなら……いいよ?♥」 目を瞑り、コチラに身を委ねた。 そんなシャフリヤールに対して俺は…… 「あいた!」 軽くチョップした。

    7 22/05/18(水)23:21:38 [s] No.928990798

    「そんな夢見た後にする事では無いだろ……」 「むぅ……つれない奴め……」 シャフリヤールは不満そうだ。 「いいから勉強に戻るぞ、勉強だ」 「うたた寝してたやつが言うことではない余!」 といつものペースに戻る。 だけど一言ポツリ 「……ヘタレ」 シャフリヤールが何か言っていたがうまく聞こえなかった。 触らぬ王冠に祟りなし。 そう思い俺は勉強に集中することにした。

    8 22/05/18(水)23:22:39 [s] No.928991214

    一緒に勉強してイチャイチャするエフ余が見えました ハナ差決着 私の好きな言葉です

    9 22/05/18(水)23:25:14 No.928992256

    大帝の王冠は怪鳥のマスクと一緒 だから取れば余は…

    10 22/05/18(水)23:26:26 No.928992733

    マスタークラウンか何かで?

    11 22/05/18(水)23:28:15 No.928993484

    この王冠の能力でウマ娘化能力を得たのでエフフォーリアボディもウマ娘になります