21/12/22(水)16:33:37 「じゃ... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
21/12/22(水)16:33:37 No.878919938
「じゃあねー!トレーナー!」 「はい、さようなら。気を付けて帰ってくださいね」 帰っていくチームメンバーを笑顔で見送る南坂。仕事に戻ろうとしたとき、着信音が響く。 記憶にない番号。少し不審に思いながらも電話にでる。 『やぁ【カノープス】、久しいね』 『・・・。すみません、かけ間違いではないでしょうか』 『いや、間違ってないとも【カノープス】。いや、今は南坂と名乗っているのだったかな?』 『・・・・・・なんの用でしょう』 『そう身構える必要はない。今回君に電話をしたのは別に依頼とかではないのだよ』 『最近君の過去を嗅ぎまわっている奴らがいるみたいでね。目的までは分からないが、一応忠告してあげようと思ってね。なんだったらボディガードでも派遣しようか?』 『結構です。私はもうあなたたちと関係ないですから』 『そういうと思ったよ。まぁーー』 話を最後まで聞かずに電話を切る。南坂にとってすでに断ち切った関係であり、二度と関わることない相手だ。 ふと鏡をみると無表情の男がうつっていた。ため息をついて、いつもの柔和な表情に戻す。 「・・・さて、仕事に戻りますか」
1 21/12/22(水)16:35:21 No.878920303
業務を終え、帰宅する南坂。不意に表情をしかめる。 ――誰か後をつけている 素人のそれとは違う、明らかに訓練を受けたものによる尾行。 夕方の電話を思い出し酷く不愉快になる。 少し歩調を早め、雑踏へと紛れこみ振りほどこうとする。 しかし、しばらくするとまた補足されてしまった。 何度か繰り返したが、向こうが諦める様子はない。 家までくっつかれたら面倒なことになる、そう判断した南坂はあえて人気のないところへと向かう。 裏路地に入り込み、後ろを振り返る。 「どなたかわかりませんが、どのような御用事でしょうか」
2 21/12/22(水)16:36:00 No.878920451
「・・・なんだ、気づいてたのか。どうやら素人ではないみたいだな」 やっぱりと言いたげに姿を現す。あまり印象に残らない、向いている顔の男だ。 「悪いがおとなしく付いてきてくれないか?あまり手荒なことはしたくないんだ」 「・・・いやです、と断ったら?」 「そりゃもちろん・・・少し痛い目にあってもらおうか!」 そういうやいなや二人とも走り出す。 「な!」 逃げるのではなく、突っ込んでくる。その行為に男の思考は一瞬止まる。 その隙に内側に潜り込み、男のあごに掌底をぶつける。 「んぐっ!!」 そして、あごめがけて回し蹴りをお見舞いする。 あっという間に男の意識を刈り取り無力化した南坂。
3 21/12/22(水)16:36:17 No.878920503
「・・・まぁいきなり銃を持ち出すような相手ではないのは幸いですね」 そのまま男の体をまさぐり、何か手がかりはないか探す。 男の携帯電話を確認すると、なぜかパスコードはかかっていない。 そのとき電話が鳴り響く。 『やぁ【カノープス】。どうやら無事みたいだね』 『・・・どなたでしょうか』 『へぇ、とぼけているのかい?まぁいい。要件は一つ。私のモノになりな』 『お断りします。私はただのトレーナーです』 『ただのトレーナーとやらが私の部下を倒せるものかねぇ・・・。まぁいいや。諦めるつもりはないからね』 そう言って電話は一方的に切れた。 南坂は舌打ちをすると携帯電話を道路へと叩きつけた。
4 <a href="mailto:s">21/12/22(水)16:38:07</a> [s] No.878920886
昨日の手書きがうれしかったので続きを書いてみました あとは誰かお願いします
5 21/12/22(水)16:57:23 No.878925135
>昨日の手書きがうれしかったので続きを書いてみました >あとは誰かお願いします 言い出しっぺの法則ってのがあってだな!!