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21/12/03(金)00:08:05 数日前... のスレッド詳細

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21/12/03(金)00:08:05 No.872549461

数日前から頭痛がする。咳も出ているからおそらくただの風邪だろう。 …………そう思って放置したのがいけなかった。発熱がひどい。眩暈がする。私の意識はここに留まっていてくれはしなかった。

1 21/12/03(金)00:08:15 No.872549522

ここは…?どこだろう…? 見知らぬ天井…という言葉が脳をよぎったが、冷静に考えるといつも寝る時に見ているものだった。つまりは、私の寮の部屋だ。 額が冷たい。濡れタオルか何かが乗っているようだ。誰がそんなことを…? その時、どこからか、ふわりと薔薇の香りがした。 「あっ!トレーナーさん!目が覚めたんですね!」 声をかけてきたのは私の担当ウマ娘、ローズキングダムだった。 「ローズ君…どうしてここに…?」 「トレーニングの時間になっても来ないから…おかしいと思って来てみたらトレーナーさん、部屋で倒れてるんですもん。僕びっくりしちゃいましたよ。」 「あはは…ごめんね、看病なんかさせちゃって。」 「あなたも僕の王国の一員なんですから、これぐらいは当然ですよ。」 そう話しながら彼女は濡れタオルを取り替えてくれた。冷たさが体に染み渡る。瞼が私の意識を再び体から引き離した。

2 21/12/03(金)00:08:28 No.872549592

主に湯を沸かすことにしか使われていないキッチンの方から話し声が聞こえた。片方はローズ君。もう片方は誰だかわからないが、おそらくは電話越しだろう。噛み合っていないようにも聞こえて、しっかりと息のあっている会話。それは、まるで故郷の両親の様な、仲睦まじい夫婦のそれであった。 

3 21/12/03(金)00:08:43 No.872549674

「トレーナーさん、起きてますか?」 それから十数分ほど後。ローズ君が再びベッドの近くにやってきた。手には、湯気の立つ皿を持っている。 「おかゆ作ったんですけど…食べられますか?」 「………自分じゃ食べられないかも」 わがままを言った。 彼女は困った様な顔をしてから、私の意図に勘付いたのだろう、仕方ない人。と言いたげな目線でこちらを見てから、私の望む通りの事をしてくれた。 「ふー、ふー…はい、あーん」 「あーん……」 「味、どうですか…?」 彼女は嗜虐心をそそる、少し不安げな顔で私を見てくる。 「…………うすい」 「いつもと味の濃いものばっかり食べてるからですよ…」 あえて長く黙ってから感想を言った。決してそういう趣味はないが、不安そうにこちらを見てくる彼女には、本当にそそられる。

4 21/12/03(金)00:08:57 No.872549743

「それにしても…ローズ君って料理出来たんだね。」 食べ終わってからそう聞いてみる。 「まるで僕が料理出来なさそうみたいな言い方ですね…」 「ははは…だってそんな感じするもん。」 「───っ…まあ否定はできませんけど…これもギムさんに教えてもらってなんとか作ったので…」 ギムさん。そう言った時の彼女の顔は恋する乙女の顔をしていた気がした。もし男だとすれば、先を越されたことになる。なんか腹立つな。 「誰それ?もしかして彼氏?」 せっかくだからはっきりさせておくことにした。 「ちっ…ちちっ違いますよ!ギムさんは僕の同室の人ですよ!」 同室…という事はタニノギムレットの事か。しかし、この学園ではウマ娘同士での交際も珍しくない。やはり先を越されたか。くやしい。

5 <a href="mailto:s">21/12/03(金)00:09:08</a> [s] No.872549804

っていうローズ君と♀トレの幻覚を見ました。

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