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    21/10/31(日)01:00:59 No.861792016

    以前のキタちゃん×ノンケ女トレの続きです 一応前のを読んでなくても大丈夫だと思います

    1 21/10/31(日)01:01:14 No.861792094

    私がキタちゃんに告白されて、襲われ…いや、違う。キタちゃんはそんな事をする娘じゃない。だから、その…彼女が少し掛かり気味になってしまったあの日から、私に対するアプローチは少しずつ加速していった。 距離が縮まっていたり、ボディタッチが増えたり、じっと何かを訴えるようにこちらを見つめて来たり。でも私はそれらを拒絶する事ができなかった。もし私に否定されたキタちゃんが落ち込んで、その素晴らしい走りに陰りを見せてしまったら、私はそれを一生後悔する事になると思ったから。だからキタちゃんの想いを受け入れる事もせず、突き放す事もできず、曖昧な距離感のまま時は過ぎていった。

    2 21/10/31(日)01:01:32 No.861792195

    そんな私の反応に業を煮やしたのだろう。私の部屋にキタちゃんがお泊りをしに来たある日、あの日と同じようにキタちゃんは私を押し倒してきた。その美しい瞳の中には、抑圧されてどろどろと煮詰まった想いが宿っている。 これも全部私のせいだ。私がキタちゃんを正しい道に進ませられない駄目なトレーナーだから、私がいけない事だと突きつけられない弱い大人だから、私がこんなの気持ち悪いと本心を言えない卑怯な女だから。 そんな私には、身体に迫るキタちゃんの手を跳ね除ける資格は無かった。

    3 21/10/31(日)01:02:05 No.861792380

    服の上から身体を這う手の感触に身体を震わせる。正直に言えば全く気持ち良くはないし、不快感の方が強い。自分の身体が欲望を秘めた他者に触られるという行為が、電車の中で度々私の胸や尻を触ってくる見知らぬ誰かの手を思い出させる。違う、嫌がってるのを悟らせちゃ駄目だ、相手はキタちゃんなんだぞ。もし私が反射的に突き飛ばしてしまって、怪我でもさせてしまったら。そうでなくても、心に傷を負わせてしまったら、取り返しがつかない事になるんだ。だから感じている振りをしろ、思い出せ、私が昔彼にされた時の手の動きと重ね合わせて… 「今、誰の事考えてましたか」

    4 21/10/31(日)01:02:36 No.861792530

    ひゅっ、と私の喉から息を飲む音が鳴った。バレた?違う、きっと大丈夫だ。誤魔化す為にまずは笑わなきゃ。気持ち良かったよ、って言えばきっとキタちゃんも満足してくれるだろう。 でも、そんな私の考えは浅はかだったらしい。 「何ですか、その顔…媚びてるみたいな、甘えてるような笑み!そんな顔、私に一度も見せた事無いじゃないですか!ねえ!」

    5 21/10/31(日)01:03:13 No.861792706

    どんっ、と私の身体を触っていた手が顔の横の床に勢い良く叩きつけられる。怒りと悲しみ、そして嫉妬の混じったような表情を浮かべているキタちゃんの顔が私にぐっと近づいてきた。 …当たり前だ、こんな顔あの人にしか見せた事ないもの。昔付き合っていた、私がトレーナーになる為に別れを切り出した、今でも諦めきれていないあの人。連絡先だってまだ消せてないんだよ。写真も、通話履歴も、携帯の中に残ってる。 新しい彼女ができたっていう、あの人からの報告も。

    6 21/10/31(日)01:03:30 No.861792782

    「何で泣いてるんですか…何でそんな顔するんですか!見てください、私を見てくださいよトレーナーさん!ねえ!見てよ!私を!」 今まで聞いた事の無い、キタちゃんのヒステリックな叫び声が部屋の中に響く。それに対して私は何も答えられなかった。 涙が止まらなかったから。あの人を捨ててまで選んだトレーナーという道の結果がこれだって、否応なしにも実感してしまったから。 キタちゃんのトゥインクルシリーズでの戦績は誰から見ても文句の付けようの無い程順調だ。でも実際はどうだ? 私が不甲斐ないから、駄目だから、トレーナー失格だから、キタちゃんをこんなに傷つけてしまっている。悪い道に進ませて、それを修正もできず、ただ被害者ぶっているだけ。ああ、失望されてしまうだろうな…○○君にも。

    7 21/10/31(日)01:04:06 No.861792959

    「だから、その目を止めてって言ってるのに!私じゃない誰かを見てるその目、大っきらいです!」 いつの間にか私の手より大きくなってしまったキタちゃんの手が、私の目を塞ぐ。駄目だよキタちゃん、そんな事したらまたあの人を思い出しちゃうよ。やめてよ、もう私に苦しい思いさせないでよ、離してよ。何でこんな事になっちゃったの、ねえ、教えてよ誰か。 「…良いよ、キタちゃん」 口が勝手に動く。トレーナーとしての正しい私がやめろと叫んでいる。うるさいな、いまさら出てこないで。

    8 21/10/31(日)01:04:21 No.861793042

    「好きなだけして良いよ、満足するまで」 挑発するような言葉がすらすらと口から溢れだす。こんな事を言うのは初めてだ、これが私の本性なのだろうか。きっとそうだ、私は元々最低な人間だったんだ。 「忘れさせてみてよ、あの人のこと。できるものなら、さ?」 私の顔を押し付けるキタちゃんの手に力が入る。痛いなぁ。うっざ。何様なんだよコイツ。私の事何も知らない癖に。私はこんなに頑張ってたのに勝手にこんな事しやがって。やめてこんな事言いたくない。助けて。キタちゃんもうやめて。お願いだから。大好きだよ、本当に心配してるの。だから私を、これ以上おかしくしないで。

    9 21/10/31(日)01:04:46 No.861793172

    「あの人はとっても優しくて、上手で、私の気持ち良い所全部知ってたよ?あぁ、下手っぴで愛の籠もってなかったキタちゃんとは大違いだね!」 分かった、これはあの頃の私なんだ。あの人と一緒にいた時をまだ忘れられていない、弱くて情けない未練がましい私。もうやめようよ、私の目の前にいるのは誰?キタちゃんだよ、キタサンブラックだよ。とっても速くて綺麗でカッコ良い、私が一目惚れしたウマ娘。だからもう忘れようよ。 コイツで良いでしょ?

    10 21/10/31(日)01:05:18 No.861793320

    ニヤリと笑みを浮かべた口元を塞ぐかのように、キタちゃんが勢い良く吸い付いてキスしてきた。歯と歯がぶつかって痛い、血の味がする。その血を奪い取るかのように、不器用に、激しく、情熱的に、キタちゃんの舌が私の口内を侵しつくしていく。何だ、やればできるじゃん。 ご褒美に私からも舌を絡ましてあげる。ちょっと責めてあげただけなのに、キタちゃんの舌はびっくりしたのか動きを止めてしまった。駄目だよ、それじゃ私は直ぐ飽きちゃうよ?

    11 21/10/31(日)01:05:51 No.861793474

    キタちゃんの口から舌をゆっくり引き抜いていくと、餌に食いつく魚のようにキタちゃんがまた吸い付いてきた。 それを何度か繰り返して、酸欠で互いに息を荒くして口と口を離した。手で隠されているから見えないけど、キタちゃんと私の口の間に透明な糸が繋がっているのが分かる。 とろりと落ちてきたキタちゃんの唾液をゆっくり味わってから飲み込んで、ぺろりと唇を舐めた。酸欠ではなく興奮でキタちゃんの息が荒くなっていく。かわいいなぁ。

    12 21/10/31(日)01:06:11 No.861793579

    でもそれ以上はしてあげない。私は襲われてるんだから、自分から誘うのはおかしいでしょ?次は何をしてくれるのかな、さっきよりはマシだと良いな。期待してるよキタちゃん、だから早く… 私を犯して/壊してよ。

    13 21/10/31(日)01:07:01 No.861793890

    手癖でダークな方向に書いてしまったので深夜に投げ捨て こんな状態のトレーナーさんがキタちゃんの尻尾で責められて「んっ、やだ、それはやめて…キタちゃんの綺麗な尻尾が、私ので汚れちゃうから…」って反射的に優しく心配しちゃう所まで書きたかったけど体力が尽きた

    14 21/10/31(日)01:07:53 No.861794188

    むっこれは…

    15 21/10/31(日)01:09:08 No.861794550

    ドロドロしてていい…前半は何処で見れるのかな?

    16 21/10/31(日)01:10:24 No.861794886

    女トレーナーが襲われる妄想のスレは見たけど怪文書もあったのか

    17 21/10/31(日)01:10:41 No.861794976

    キタちゃんが必死こいて上書きしようとするのいいね…

    18 21/10/31(日)01:14:34 No.861796201

    >ドロドロしてていい…前半は何処で見れるのかな? 短いので前半も書いておきます

    19 21/10/31(日)01:15:17 [1/5] No.861796412

    一目惚れって奴は理不尽だ。まるで通り雨のように急にやって来て、今までの自分をあっという間に変えてしまうくらい刺激的な癖に、根拠も何もありはしない。ただ一目見ただけでビビっと来てしまったんだから、惚れた方も惚れられた方も被害者みたいなものじゃないか。キタちゃんの走りを見た時、私はそう思っていた。 そして今もその思いは変わらない。例え私がその後キタサンブラックに猛烈アプローチして担当トレーナーになっていたとしても、そこそこの期間トレーナーとしてキタちゃんと一緒に過ごしていたとしても、キタちゃんが私を見る目に日頃から少し違和感を感じていたとしても。 そして、今こうしてキタちゃんに押し倒されていたとしても。泣きそうな顔をしている彼女が「好きです、一目惚れだったんです」なんて言っているものだから、何か言う気なんて微塵も起きなくなってしまう。 「大丈夫だよキタちゃん、辛かったよね」って言って、自慢のそこそこ大きな胸でキタちゃんを抱きしめる。きっと安心するだろう、大丈夫だよ、泣かないで。気持ちは良く分かるよ、一目惚れって理不尽だよね。思春期ってそんな物さ、自分を責めなくて良いんだよ。

    20 21/10/31(日)01:16:06 [2/5] No.861796667

    「今はこうしててあげるから落ち着いて、キタちゃんは何もおかしくないよ」 そう言うトレーナーさんの胸に抱かれて、少し安心した。ああ、この人は私を受け入れてくれるんだ。ならこのまま… 「女同士なんてちょっとした気の迷いだから、深く考えずに今日はゆっくり休もうね」 気の迷い? 違う、この人は何も分かって無いんだ。 駄目だ、分かって貰わなきゃ、分からせなきゃ。私の想いを、トレーナーさんの立場を、私はウマ娘で貴女は人間だって事を。 「きゃ、痛っ!?え、キタちゃん?顔怖いよ…?」 ごめんなさいトレーナーさん、後でいくらでも謝りますから。だから今は我慢してください。 私の一目惚れの重さ、トレーナーさんの身体に教えてあげますから。

    21 21/10/31(日)01:16:31 [3/5] No.861796786

    ヤってしまった、朝起きてそう思った。 昨日何をしたかははっきり覚えている、私はトレーナーさんを無理やり襲ったんだ。告白したけどトレーナーさんが本気にしてくれなかったからそれにカッとなって、トレーナーさんを押し倒して、キスして、服を無理やり脱がして、そのまま…乱暴に、めちゃくちゃにしちゃったんだ。 それを思い出して視界が滲んできた。とんでもない事をしてしまった、嫌われたに違いない。もうトレーナーさんとは二度と会えなくなって、私は犯罪者として捕まってしまうんだ。ごめんなさいトレーナーさん、ごめんなさいダイヤちゃん、ごめんなさい家の皆、ごめんなさいファンの皆さん。私は、キタサンブラックは、最低なウマ娘です。そう思っていつの間にか自分にかけられていたシーツにくるまって私は泣き出してしまった。何様なんだろう、全部私が悪いのに。 自己嫌悪に包まれていると、ガチャリとドアが開く音がした。ここはトレーナーさんの部屋だからきっとトレーナーさんだろう。何と言われるのか不安で、震えと嗚咽が止まらなくなる。そして… 「キタちゃん大丈夫!?」って声と、私を抱きしめる柔らかい感触が身体に伝わった。

    22 21/10/31(日)01:17:03 [4/5] No.861796920

    「安心して…きっと悪い夢でも見ちゃったんだよ。昨日は何も無かった、そうだよね?」 トレーナーさんはそう言って、私を優しく抱きしめてくれた。私が告白した時と同じように、お姉さんみたいに、私を安心させてくれる為に。被害者はトレーナーさんなのに、加害者の私を庇ってくれてるんだ。 思わずごめんなさい、ごめんなさいって言って、トレーナーさんに縋るように抱きついてしまう。止まっていた涙がまた出てきて、喉や身体の奥がきゅうってして。痛くて、辛くて、申し訳なくて。そして、私の身体の一番奥で、誰かがこう囁いた。 『この人は、私が何をやっても許してくれるんだ』って。 頭の何処かが急に冷えた。誰かが…いや、悪魔が、私自身が。意思に反して言葉を続ける。 『許してくれただけで、受け入れてくれてないよ。忘れさせようとしてるんだ、この人は』 『昨日あんなにしたのに全部無かった事にしようとしてるなんて許せないよね?』 やめて、止まって、それ以上言わないで。もう裏切りたくないの。そんな私に追い打ちをかけるように、言葉が投げかけられる。 「一目惚れなんて理不尽なもの、キタちゃんも被害者だよ」 …トレーナーさん?

    23 21/10/31(日)01:17:24 [5/5] No.861797031

    分かってる、私を慰めようとしてくれた言葉だって。でも、それは悪魔の囁きだった。自分の中から溢れてくる言い訳よりも、もっと魅力的な免罪符。それが毒のように、私の中を駆け巡っていく。 被害者、トレーナーさんも被害者、私も被害者。なら仕方ない、一目惚れなら仕方ないんだ。だってトレーナーさんが言ったんだよ?私は悪くないって。なら、良いって事だよね? 覚悟してねトレーナーさん。好き、大好き。許してくれるんじゃなくて、受け入れてくれるまで。私の一目惚れが、私たち二人で共有できるまで。 身体だけじゃなくて、トレーナーさんの全部に、教えこんであげます。 良いですよね?トレーナーさん。 今も私を抱きしめて頭を撫でてくれている人に、私は心の中でそう問いかけた。

    24 21/10/31(日)01:19:04 [s] No.861797511

    本来は2/5と3/5の間で分割してたけどまとめたせいでキタちゃんが賢者タイムみたいになってる…

    25 21/10/31(日)01:20:00 No.861797783

    ありがたい…

    26 21/10/31(日)01:32:53 No.861801207

    優しいだけかと思ってたトレーナーさんの内面の人間臭さが効く…

    27 21/10/31(日)01:40:58 No.861803065

    うーんこれはディルド—とかふたなりにはならないな 女体の神秘を叩き込まれる気がする

    28 21/10/31(日)01:50:21 No.861805013

    下手に男性の象徴が入り込んでこない故のドロドロさが良いね

    29 21/10/31(日)02:10:48 [おまけ 台詞のみ] No.861809154

    「ふぅ…お疲れ様、まあまあ気持ち良かったよ?結局一度もイかなかったけどね」 「…うぅ、ぐすっ」 「泣かないでよ、これで分かったでしょ?私は男相手じゃないと満足しない女なの、さっさと諦めれば?」 「そうやって無理に悪い人の振りするの、似合ってないですよ」 「…別に、そんな事無いよ」 「じゃあ何で、抱きしめて撫でてくれるんですか」 「気まぐれだよ、こんなの」 「そうやっていつも優しくしてくれるから、もっと好きになっちゃうんですよ」 「…ならこれからもっと酷いトレーナーになれば、キタちゃんは私の事嫌いになってくれる?」 「そういう優しい所見せるから、もっと好きになるだけです」 「…難しいね」 「諦めませんよ、私は」 「諦めて欲しいなぁ…幸せになってよ、キタちゃん。こんなトレーナーなんか捨ててさ」 「幸せになってみせます、大好きなトレーナーさんと一緒に」

    30 21/10/31(日)02:19:18 No.861810752

    続きが見たいねぇ…