21/10/22(金)00:38:26 「さぁ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1634830706899.jpg 21/10/22(金)00:38:26 No.858796396
「さぁ二人とも!アゲアゲで行くわよ~!フゥ~!!」 「お…おー…」 「ふ…ふぅー…」 音響機器からズンズン響く大音量のBGM。 踊り狂う人々の歓声。 天井で輝くミラーボール。 手に持ったふわふわ付きの扇子。 そう、俺は今もはやすっかりおなじみとなったリゾート施設バブリーランドに来ている。 同行者は当然マルゼンスキー。 「あ、あうぅ…」 そして、俺と同様に場の空気にノることができず困惑しているサクラチヨノオーだ。
1 <a href="mailto:s">21/10/22(金)00:38:37</a> [s] No.858796448
数日前。 「やっぱりあの日から元気無いわねトレーナー君」 「あー…そりゃ君なら分かるよな」 あの日とは俺がラブレターを受け取り、呼び出された先でお断りの返事をした日を指してるのだろう。 身も心も通じ合ってる相手に『そんなことはない』とか『あの日って?』みたいな チープな誤魔化しやすっとぼけが今更通じるはず無い。 早々に指摘されたことを認めてしまう。 「誰であろうと受けるつもりは当然無かったし断ったこと自体は悔いていないよ。 ただ、その…あれ以来その娘に合わせる顔が無いというか、心苦しいというか、さ」 「そっか。……よし!じゃあこういう時は!」 「次の休日にバブリーランドへ気晴らしにゴー!だろう?」 「先に言わないでよぉ」 「ごめんごめん。…うん。このまま鬱屈としててもそれこそ何にもならないよな。 ここ最近こんな顔を君に見せ続けてきた詫びも兼ねてパーッといこうか」
2 <a href="mailto:s">21/10/22(金)00:38:48</a> [s] No.858796512
「よーし決まり!…ただ、今回は二人っきりじゃなくて同行者もありにしたいのよ」 「ん?」 「実は最近元気の無い後輩ちゃん達がいてね。その娘達も連れてってあげようかな~って思ってたの」 「そうなのか。…男の俺がいてもその娘らが大丈夫だって言うならいいんじゃないか」 「ん~、話が分かる~!じゃあ約束とかのセッティングはあたしに任せちゃってね!」 最近元気の無い後輩ちゃん。 そのフレーズを聞いた時点で俺はせめて覚悟するなり察するなりくらいはしておくべきだったのだ。 その後輩達って誰?俺が知ってる娘はいる?と問うことさえもしなかったし。 …このくらいのことにも数日間頭が回らないほど参っていたということだな。