ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/10/12(火)16:11:20 No.855603373
勉強が大嫌いだった俺は大学を出るまで走るしかしてこなかった と言っても国際大会や箱根を走れる記録を持っていた訳でもなく そこそこのタイムでもコーチの言う事聞いて走ってさえいればお声がかかり、名前だけ書けば勝手に進学出来る そんな生き方をしていた でも、トレーニングは人並み以上に頑張った コーチが指示したメニューをこなした後も、一人街中を走り回っていた 風と一体となる感覚が、堪らなく好きだった
1 21/10/12(火)16:12:14 ID:uS5nuioY uS5nuioY No.855603543
削除依頼によって隔離されました 任天堂ダイレクトにて いきなり暗転 桜井政博「───"受け継がれる意志" "時代のうねり" "人の夢"」 スマブラファン「!?」「おい…これって…」ざわっ… 桜井政博「───これらは止めることのできないものだ」 外国人ファン「shit…」「oh my god…」「I CAN SWIM」 桜井政博「人々が『自由』の答えを求める限り それらは決して止まることはない!」 ?「───きたか、ルフィ」 ファン「あああああああああああああ!!!!!」「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」 シャンクス「覇王化をお前に教える」 「シャンクス、参戦!」どん!
2 21/10/12(火)16:12:16 No.855603548
ある日、公園を通り抜けようとした際 一人でかけっこの練習をするちびっ子ウマ娘を見かけた フォームもバラバラ、スタートも下手っぴ そんな彼女が見るに絶えず声をかけた 親友に勝てないから一人で頑張ってるんです! 明るく笑みを浮かべるちびっ子を応援したくなった それからしばらくちびっ子へのレッスンが日課になった 準備運動からはじめ、身体のほぐし方、スタートのタイミングのとり方、走るフォーム 俺はこれまで培ってきた技術の全てを教え ちびっ子はそれを素直に受け入れた みるみるうちにタイムが向上し、これなら親友にも勝てそうです!と、ちびっ子は屈託のない笑みを浮かべていた…
3 21/10/12(火)16:12:43 ID:uS5nuioY uS5nuioY No.855603637
削除依頼によって隔離されました 何で立て直したの
4 21/10/12(火)16:13:11 No.855603744
大学最終年 俺はオーバーワークが祟り疲労骨折してしまった 最後の記録会で走れていれば優勝出来なくても実業団から声が そんなチャンスを棒に降ってしまった 退院し、あの公園へ行くとちびっ子ウマ娘の姿があった 毎日通い、ずっと俺を待っていてくれたのだ 結局親友がそれ以上に早くなってて、勝てませんでした… 少し寂しそうな表情を浮かべるちびっ子が愛おしかった ふと、彼女がもじもじしながら一通の便箋を取り出す 『しょうらいとれーなーさんになってください!きたさんぶらっく』 可愛い字で書かれたその手紙で俺は初めて彼女の名を知った
5 21/10/12(火)16:13:59 No.855603905
卒業後、親と約束した体育教員の免許だけ取った俺は 採用試験も終活も受けず遊び呆けていた 走ることが人生だった俺はそれ以外の刺激が新鮮過ぎて溺れてしまったのだ 早く仕事につけ!叱られるのも耳にタコだった と、ある時1枚のチラシが目にとまった 『トレセン学園トレーナー候補生募集! 教員免許取得者優遇!』 ちびっ子の手紙の事を思い出した俺は何かの縁と思い、エントリーした
6 21/10/12(火)16:14:48 No.855604069
面接でちびっ子との経験談を語ったところ、理事長が目に涙を浮べ 採用!と、言ってくれた 翌日採用通知が届き、俺はトレーナー養成学校へ入学することとなったのだった 養成学校を出たあと、俺はテイオーのトレーナーに弟子入りし、サブトレーナーとしてキャリアを始めた そんな師匠の元で数年過ごしていると そろそろ担当ウマ娘を取ったらどうだ?と一冊のファイルを手渡してくれた 何ページかめくるとキタサンブラックと言う名のウマ娘が目に止まった 評価としては短距離型 しかし彼女の希望は親友と同じ中・長距離 体質と希望のミスマッチからか中々担当トレーナーがつかないようだ 映像を取り寄せ確認すると 何故彼女が短距離型と評価されているかすぐにわかった キタサン、俺が教えた走り方ずっとそのまましていたのか…
7 21/10/12(火)16:15:12 No.855604170
翌日すぐに声をかけに行き担当トレーナー契約を結んだ 彼女は手紙の事や俺の事を覚えてなさげだったが トレーナー契約を結べ飛び跳ねて喜んでいた 俺が次の走りを教えてやらないと… こうしてキタサンと俺、二人三脚の走りが始まったのだった…
8 21/10/12(火)16:15:57 No.855604369
「それ、一部嘘ですよね!」 「んなこたない。手紙だってちゃんととっておいたじゃねえか…」 「だって担当結ぶとき! 『君の魅力的な太ももと身体付きに一目惚れした!』なんて言ってましたよー!すっごく恥ずかしかったんですから!」 「照れ隠しだ、いいな?」 「それに一」 「うん?」 「ずっと…忘れてなんかいなかったんですよ…♥」 「そうか…」 「これからもよろしくね、トレーナーさん♥」
9 21/10/12(火)16:16:24 No.855604486
トレーナーの過去話を書きたくなりました お目汚し失礼しました
10 21/10/12(火)16:17:47 No.855604800
その…1は消さないんで?
11 21/10/12(火)16:18:03 No.855604869
とりあえず間のゴミを消し飛ばしてほしい 文書自体はとてもいいものだ
12 21/10/12(火)16:23:02 No.855605966
もうちょっと続きいってみようか
13 21/10/12(火)16:36:10 No.855608716
つー事ァこのお兄さんはスプリンターなのか ステイヤー向きの走り方を教え直せる程度には勉強したんだね